Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

「二位に甘んじるな。それは己の死を意味する。」

昨日のコピーライティングはココロだ
の収録の時にユノモの柚木さんに
「江副浩正」を勧められたのでした。

リクルート創業者の江副さんの伝記。

自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

なぜ彼にだけ見えたのか。
なぜ彼にだけできたのか。
そして、なぜ彼は裁かれたのか。

稀代の起業家「江副浩正の仕事と生涯」正伝

と書籍の説明にあるように、江副さんの人生が生々しく
綴られています。

読みやすくて引き込まれていきますが、
ザラザラとした手触りもあり、
感情も揺さぶられます。

江副さんの人生と自分の現状とリンクした場面は
いくつかあるのですが、一番は江副さんの渇望感ですね。

起業支援をしていたり、ビジネスの相談にのっていたりしても
そもそもそんなに強く望んでいないということを
感じるときがよくあります。

こうなったらいいなあ、くらいで
まあそこそこがんばるけど
そこまでいやなことしたくないし、
追い込みたくもないし。

がんばるはがんばるけど、
手が汚れないていどに。

そこまで飢えていないから。

グレートジャーニーでも
人類のルーツのホットなキーワードとして
登場したまさに「飢え」ですね。

江副さんは飢えているように見えるし、
逆に言えば、うまくいかずにもがき、
もんもんとしている人は
飢えてない人が多いように思います。

不安だったり、不満だったりはあるけども、
飢えはない。

飢えた者と受け継いだ者との差をジャイロにする
ジョニィのように、江副さんのこの本は
飢えることの大切さを教えてくれます。

江副さんが少年時代のときの話、、、

「寂しいだろうけれど、がんばって。あなたを思いながら編んだのよ、着てね」

と江副さんのもとを去ったお母さんから
受け取る手編みのセーター。

孤独な江副少年を満たすものだったのですが、、、

セーターをお父さんに見つかってしまったら
叱られてしまうと思って
お堀に投げ入れてしまいます。

こういった幼少期のちょっとしたエピソードからも
江副さんの飢えの源泉が見え隠れします。

二位に甘んじるな
という江副さんの言葉の裏には
今飢えなかったら死んでしまうぞ
というメッセージを内包しているように
感じます。

不安でも不満でも恐怖でもなく
飢えること。

大切な鍵となりそうです。

島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、



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