Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

エネルギーの落ち着く食事、エネルギーの満ちる場所

小倉での鮨屋での話。

僕らが次の日のミラノのサルトの河合さんの
受注会の話題をしていたら、
ご主人も話題に入ってきました。

ついに小野さんのツイードのジャケットが完成。

無地のようでいて
うっすらヘリンボーン柄なんですね、
と僕が小野さんに声かけしましたが、
当の本人の小野さんはピンと来てない様子。

ご主人はすぐさまヘリンボーンという
キーワードを引き合いに、

「生地選びもご自分でされるのですか」

と尋ねてきたのです。

ええ、そうですよ、わりとヴィンテージの生地を
好んでチョイスし、オーダーしています、
と僕が答えたところから、どこで道を間違えたのか
僕は生地屋さんだと勘違いされるまでになりました(笑)

まあ、抽象度をあげたら
古い生地屋と変わらないかもしれませんが。

お店に入ってきたときから気づいていたんですよ、
そのマドラスチェックは独特ですねぇと
着ていたシャツの話題に。

ここの寿司を食べるためにチョイスしてきたのですよ
と伝えるとご主人は嬉しそうに話しに乗ってきます。

赤と青が柔らかい、、でもその黄色をそこにいれる
のはなかなか大胆だね、、これは若い人の感性だ
と評してくれました。

また色味でなく、素材は麻ですか?とマテリアルまで
言い当てます。

隣にいた小野さんはおろか今まで誰からも
指摘されてなかったですが、
丁寧に世界をみている人はやはり違いますね。

単純に良い悪い、カッコイイ、カッコよくないと
いった乱暴な表現をせず、世界を細かくみている。

小野さんのオーダージレに関しても、
自分が着るならポッケを
あと2〜3ミリ小さくしないと
自分の体型には合わないと
分析していました。

さすがですね、寿司屋の大将。

途中から、ご夫婦の常連さんがやってまいりまして、
小倉の夜は深まります。

これまたアツくヤバい人たちでした。

こんなおもしろい人まだいたんだ
と思いましたが、強いMSPを発揮したら
同じようなコミュニティメンバーが
集まってくるんですよね。

北九州でフレンチレストランを
営んでいるご夫婦とのことでしたが、
世界観はここのお寿司に近いものがある。

寿司屋の大将曰く、、、

人類が初めて火を手にした喜びを体現してるレストラン

とのことで、実に興味深いです。

スイスでフレンチの修行を積んだとのことですが、
ファッションで言うと、

生地そのものをつくっている

ということに近く、探求している

どういう事かというと、
チーズとはなんぞや、
チーズとは何者なんだということに
原点回帰し、田舎の北九州でしかできない

チーズそのもの

をつくってるとのことだった。

チーズに限らず、ソーセージもそう。

食材を捨てない、ムダにしないというのは、
このお寿司屋さんと同じ考え方でして
(そう言えば僕も同じ考え方ですね)
その余ったものをソーセージにしている、と。

他には目玉焼きとか。

本当に美味しい目玉焼きをそのままだしている、
と話してくれました。

なかなか個性的なキャラクターの人でして、
退廃していく博多を憂いでいました。

ヨーロッパでの修行を終えて
福岡に帰ってきたら
輝いていた博多が失われていた、と。

博多が東南アジア化している、と。

なにダッセェことしてんだよ!
と街づくりをしてる上の人たちに
物申したとアツく語ります。

だから、北九州はオレが守る、と。

人生の最期には「北九州心中」という本を書いて
死ぬんだと話してくれました。

プロ奢さんのように自分に素直で
自分のテーマを全うしてる人だなあという印象。

最後は小野さんと肩組んだりして
仲良くなったりもしまして、
良い小倉の夜となりました。

原点回帰の本質思考。

そもそもなんだったっけ?
というところへの探求に関して
シンパシーを感じました。

鮨屋のご主人が言われていましたが、
食事は美味しい美味しくない
といった基準でするものではない、と。

個人の好みに矮小化して
好き勝手やってしまうと、
失われていくものがある
ということですね。

先人たちが紡いできた
文化や哲学、知性に敬意を払いつつ、
愉しんでいきたいですね。

エネルギーの落ち着く食事、
エネルギーの満ちる場所のひとつです。

島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、



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