「なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら、
峠の上りも下りもみんな
ほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
七夕の夜、サッカーでも観ようと思ってつけた
ホテルのテレビに宇多田ヒカルが出演していて
この宮沢賢治の言葉を紹介していました。
射程をどこまでにするかによって
幸福も変わってきますが、
全てが幸福に続く道だと捉えれば
今起きていることが全て意味あることに
変わってきます。
全ては自分の見方、解釈次第とは
よく言ったものですが、
一方で自分が幸福に感じていれば
それで良いというものでもありません。
人間は社会的な動物という考えを
採用して考えれば、僕たちは
ひとりで生きていないからです。
無人島でたったひとりぽっちで
過ごしているのならば、
自分が幸せに感じていればそれで良い
という主張も通りますが、
誰かと関わっている以上、
目の前の他者、そしてその周り、
また出会えていないその先にまで
想いを馳せて言動を選択しなければ
なりません。
誰にも迷惑をかけていないから良い
なんていう幼稚な言い訳をする人もいますが、
桜井章一さんもプロ奢ラレヤーさんも
迷惑をかけていない人なんてこの世にいない
と鋭く指摘をしてくれます。
自分ひとりでは生きていないという
当たり前の大前提において、
今日今この瞬間も誰かに影響を与えている
影響をもらって生きているということを
謙虚に自覚して生きていかないといけません。
win-winでないならば、
No Dealという最善の選択に関して、
win-winと考えると二者間に捉えがちだから、
「total win」と考えると良いという
発見がありました。
幸福の文脈においてもまさにそうで、
関係者の総和の幸福を考慮して
選択していくということが健全です。
「total win」を実現できないのであれば、
勇気を持ってNo Dealを選択する。
ここは大切なことなので、
共有しておきたいところです。
妥協するでもなく、
相手に合わせるのでもなく、
こちらが勝つのでもなく、
トータルで幸せに。
そうでなければ、
取引をしない。
仕事でも人間関係でも
人生においても採用したい考えです。
あなたはどう考えますか?
では、このへんで。
良い日曜日をお過ごしください。
島田晋輔
PS)
それでは、宇多田ヒカルの一曲を、、、
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