Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

邪図

漫☆画太郎先生とブーメランパンツ野郎先生の
作品が同時で連載されるとは、、、

そんなコメントを見かけて
始まったブーメランパンツ野郎の新連載「邪図」。

狂ったギャグ漫画家だと思うのだけど、
この作品はホラー。

で、今日更新された
邪図の「4月6日」がなかなか狂気に満ちていた。

考えさせられもしたので、紹介しよう。


「カズオさん…ちょっと買い物行ってきますね…」

という奥さんのセリフで始まる。

が、旦那のカズオはテレビを観ていて
返事をしない。

無視しているのではなくて、
気づきもしていない。

しばらくして、

「腹へったな…カオリ〜!飯〜!」

と呼んで返事のない奥さんに、、、

「あいついねぇのかよ…」

と気づく。

すると、、、

リビングのテーブルの下で
『カオリ日記』と書かれた
ノートを見つけて旦那のカズオは
ペラペラとめくって読み出す。

日記にはこう書かれていた。

1月20日
今日は美容院に行った。
カズオさんは気づかなかった。

1月30日
テーブルに花を飾った。
カズオさんは気づかなかった。

2月1日
今日は結婚記念日。
カズオさんは気づかなかった。


「なんだこれ…俺への愚痴かよ…」

とカズオは呟く。

2月2日
夫に嘘をついて出かけた。

2月9日
靴を買った。
夫は気づかなかった。

2月10日
夫に嘘をついて出かけた。


「カオリのやつ…俺に嘘ついてんのか…」

と日記を読むカズオの感情が変化していく。

2月15日
近くで見る猫は可愛いのに
外から見る猫は悲しい。

2月26日
夫に嘘をついて出かけた。

2月30日
オリンピックでボブスレーが行われていた事に
私は気づかなかった。参考になる。

3月7日「毒について」


「・・・・・
なんなんだよ…
どこ行ってんだよ…
カオリは…」

とカズオの感情が不安定になっていく。

3月7日「毒について」

無味無臭で苦しまずに死因さえ
はっきりしないような毒があったとして。
どう使用する?
その毒はすでにどこかで出回ってるんじゃないか
という気がしてならない。

3月9日
あいつに嘘をついて出かけた。

3月14日
野良犬がいなくなった事に誰も関心はない。
人は「いらないもの」より「いるもの」に関心がある。
だから気づかない。参考になる。

3月20日
あいつに嘘をついて出かけた。

4月2日
やっと欲しかったものが手に入った。


「4月2日…4日前…
なんだよ…何を手に入れた…
カオリは何をしている…」

カズオは不安そうな表情で
震えている。

私がどんなに変わってみても
あの人は気づかない。

私が何を考えているかも
あの人は気づかない。

あの人は最後まで気づかない。

きっと鈍感な人なのだろう。

だって…

自分の飼い猫がいない事に
3日たっても気づいていないのだから…


「!?
ハル!?」

と飼い猫を探すカズオ。

そこで、、、

「ただいま〜」

という声。

ビクッとするカズオ。

「何かあったの?カズオさん…
怖い顔して…」

と声をかけられるカズオ。

「いや…そういえばハルって…」

とカズオが不安そうに尋ねる。

「ヤダ〜
お母さんに預けたって言ったじゃな〜い

そんなことより
お腹減ってるでしょ?
すぐ作るね

試したい調味料もあるの」

ここで、、、

「あっ!俺も手伝うよ!一緒につくろう!」

と台所に一緒に立つ
カズオ。


・・・これが落ちで終わりだったのだけど、
どうだろうか。

示唆に富んでいて、
いろいろ考えさせられた作品だった。

「無味無臭の毒」=「日記」

として無関心な夫は生まれ変わった
とも読み取れるし、無関心な旦那を
ガチで殺そうとしていたとも読み取れる。

帰ってきた奥さんが
そもそも違う人という見方もできる。

日記がそもそも嘘のものだというのにも
気づかないカズオ=読者という
メッセージにもとれるね。

ヒントは2月30日という日記だけど、
作中では「2月30日」という事に
そもそも気づかないカズオ。。

カズオ → 夫 → アイツ → あの人
と呼称が変わっていく手法にも感心するし、

野良犬がいなくなった事に誰も関心はない。
人は「いらないもの」より「いるもの」に関心がある。
だから気づかない。


というメッセージも深い。

野良犬と飼い猫のコントラストも
素晴らしいね。

ボブスレーのメタファーも秀逸。

ボブスレーは一般的に注目されず、
関心を持たれにくい競技。

奥さんもボブスレーに興味がないから
ボブスレーの放送に気づかなかった。

という事はつまり、、、

なかなかメッセージが深いね。

仕事や普段に人間関係でも
いかに気付けるか、
丁寧にできるかどうか、
先回りしてやれるかどうかだけど、
やはりポイントは、、、

興味があるかどうか

だよね。

無関心なものには気づけない。

要らないものがなくなったって
誰も気づかない。

ボブスレーや野良犬のメタファーが
じわじわと効くね。

世にも奇妙な物語のような
また、ヘミングウェイのような作品にも感じた。

「邪図」はジャンプラのアプリで
無料で読めるので、
興味あればどうぞ。

では。


島田晋輔

PS)

伊藤潤二も元々はギャグ漫画がルーツだそうだけど
ギャグとホラーは紙一重なのかもしれないね。

PPS)

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今日の一曲はこちら、、、



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