Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

自問自答

サルトの河合さんと将来の業界について
話していたときのこと。

業界のために何ができるのかを
聞いてみたら、、、

いっしょに仕事をしながら育てていくこと

と、言っていた。

弟子育成。

実際に、弟子となる女性にミラノの工房では
教えているらしいけども、
彼女は難しいという評価。

要するにモノにならない
というこなのだけど、
いったい何が難しいのか、、、

興味があったので聞いてみると
すごく合理的な判断があった。

教えている彼女ができない、
センスがない、
というのではなく、
現実的な制約においての
難しいという判断。

まず背景にあるのは
彼女はふたりの子を
抱えるシングルマザーだということ。

ふたりの子どもを一人で育て上げるには
それなりにお金がかかる。

でも、いま、教えていることは
すぐにはモノにならない。

聞いてみたら、、、

「最低でも10年はかかるでしょうね」

とのことだった。

ジャケットができるようになって、
お金をもらえるようになるまでの
最低の年月が10年。

だから、河合さんとしては
もう少し工程の少ない、
つまり習得しやすいパンツだけに
特化した仕事にしようかとか、
ボタンホール職人への道をすすめようか
など考えていると話してくれた。

ボタンホール職人の方がやることは
シンプルで習得しやすい。

数もこなしやすい。

だから効率的なお金の稼ぎやすさはある
ということだった。

ふたりの子どもを養っていかなくてはいけない
という状況を踏まえたら、
そういった合理的判断にもなるだろう。

もともとオーダースーツの仕事は
分業制で行われていたので、
むしろ生地の買い付けから注文、フィッティング、カット、
ボタンつけなど全てひとりでこなす河合さんの方が
イタリアでも珍しいという。

であるならば、部分的な仕事に特化して
やっていくのは合理的。

せっかくならすべてつくりげたい
という夢はあるだろうけど、
モノになるまでに時間がかかる。

つまり低価格や無収入で働く時間、
下積み期間がある程度必要なことを
確保しないといけない。

これは別にスーツに限った話でもない。

たとえば、コピーライティングという素晴らしいスキルも
そうで、スキルを磨き続けることは大切だが、
磨き続けたらからと言ったって、
マネタイズできると限らない。

コピーライティングはビジネスのいろんな場面で活かせる
素晴らしいスキルだけども、全てではないから。

コピーライターの仕事と言っても、
プロモーション全体の設計から
シナリオライティング、細かな仕組みづくりを
総合的に行うライターもいれば、
PPCなどの広告文に特化して
ライティングを行うライターもいる。

いろいろみてきて、そして実際に経験してきて思うのは
小さく特化して仕事をした方が
短期的に早く結果にはつながりやすい
ということ。

たとえば、DMのライティング代行とか
ステップメールライティング代行とか。

プロモーション全体をやろうとしたり、
プロジェクトマネジメントをしたりしようとしたら、
いろんなスキルや素養が求められる。

つまり、すぐには仕事になりにくい。
(お金をもらえるほどのレベルに達しにくい)

ただ、もちろんだけどその分リターンは大きい。

ロマンもある。

このように、自分の置かれた状況、
目指す方向性、ゴールなどによって
判断が変わってくる。

向き不向き。

実現可能、不可能。

また、可能だとしても
蓋然性の高い、低いもある。

どんなことでも。

今一度自問自答を。

島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、



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