Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

最後の弟子として…

 

From:秋山大介

「お隠れあそばされたのですね…」

もう一週間以上前になってしまいました。

あれは打ち合わせに向かうために、
駅から歩いているときのことでした。

時刻は16:30ごろ…

本当に、その連絡は突然でした。

 

何というか、、、

自分の父親の急死のときは、
父の死が云々よりも、

「会社をどうするか?」

が先行したので、
それこそ、未だに悲しむことを許されることなく
今に至っています。

今だから言えることですが、

 

「葬儀=決意表明の場=最大の営業活動の場」

でした。

だから、父を送るというより、
会社に関わる人たちを路頭に迷わせてはいけない
ということが最優先で、そんな状況でした。

その後も、、、

父の葬儀の次の日から、
あいさつ周りに連れ出され、
なんだか分からない状況のまま
あっちに行ったり、こっちに行ったりした記憶があります。

でも結局、そのときの行動は、
すべてもともといた会社のメンバーが
利己的もので動いただけで、

「私たちは、あなたの存在を決して認めないが、
自分たちが行く抜くために、今はこき使う」

という部分が強く見えるものでした。

だから、何というか
やるせないときでした。

その後、クーデターも起き、
乗っ取り騒動のようなことも起き、
今思えば、ちょっとした小説が書けるくらいの
出来事のオンパレードでした。

だから、正直に言って、
未だに、父の死を受け止めたことがないというと変ですが、
悲しむ時間がないというのが現実でしょう。

 

そんな中、飛び込んできたのが、
このニュースでした。

ニュースをもっと見る

私が大変お世話になり、
このプロフィールにも書かれている、私の恩師の死でした。

いや~、ホント走馬灯とはこのことなのでしょう。

恩師と過ごした日々が
一気に頭の中を流れました。

ちなみに、私の恩師はこんな感じでウィキペディアにも出ています。

もっと見る

それほど詳細には書かれていませんが、
とはいえ、ウィキペディアに掲載されているのはすごいですよね。

ただ、なぜかここにはスタンフォード大学で
教鞭をとっていたことが掲載されていないので、
それはなかなか知りえない情報なのかもしれません。

 

ただ・・・

私は色々な場面で、この小池先生を出していましたが、
世間でその存在を知っている方は少ないでしょう。

でも、この小池先生は、
人事関係の研究職の世界で頭が上る人が
ほとんどいないと言ってよいほどの存在でした。

私が教えていただいたのは
晩年だったので落ち着いていましたが…

お若い頃は、アグレッシブですごかったみたいです。

とはいえ、晩年といってもそのアグレッシブさは
ときおり出てきて、くだらない発表をしている人は、

「もう止めていいです」

と言われ、発表を止められてしまうこともありました。

 

かくいう私も…

とんでもなく怒られたことがありました。

しかも、それは大学院を卒業する間際で
私はもう

「終わった」

となりました。

「あとは、◯◯君(←先生の弟子である教授)に任せたから、
勝手にやりなさい!」

と怒られ、卒業の直前まで
先生と話す機会を頂けませんでした。

 

でも、今思えばそれが私の目を覚ますためのものだったのか・・・

その出来事が、今の私を形成しました。

それが、、、

「常に、自分しか書けないことを表現する」

ということです。

同時にそれは

「自分が見たり聞いたり、体験したこと以外は
自分の言葉として扱ってはいけない」

ということでした。

さらに同時にそれは

「人の情報を見るとき、ホンモノの情報なのか、
伝聞情報なのかを見極めること」

に繋がりました。

 

この過程を話すをキリがないので、
割愛しますが…

とにかくこれが、

私のビジネスとしての礎

私のライターとしての礎

を作っています。

 

先生には、こんなことをよく言われました。

「その言葉は、あなたの言葉ですか?

それとも、教科書から引っぱってきた言葉ですか?

後者なら、私はこれ以上聞きません。」

 

そして、反対に、、、

「これは素晴らしい!

これはあなたが経験して感じたことですよね。

それは、誰に何を否定されても、正しい意見です。

もっと聞かせてください。

学者の私は経験がない分、聞くことしかできません。

もっと聞かせてください。」

と。

紫綬褒賞を受賞した教授の言葉とは思えませんよね。

たかだか2年程度しか職歴がない20代半ばの若造に
「もっと聞かせてください」といえてしまうのです。

きっと、これが先生の素晴らしさだったのでしょう。

 

その一方で、小池先生は
非常に人間的な部分もたくさんありました。

「美味しい食事があるのに酒を飲まないなんてできますかっ!」

「阿部選手(当時ジェフ千葉)はいい選手ですね~。」

「明日はジェフ千葉のゲームがあるから休講にします」

「いや~、試合は明日だったみたいです。。。スタジアムに行ったら誰もいませんでした(笑)」

「サッカーの試合は、選手が走っているのだから立って応援します」

と、、、

ほぼサッカーエピソードか、
酒のエピソードしかありませんが(笑)

そんなおちゃめな一面もある先生でした。

特にサッカーは超がつく熱狂的なファンで、
ものすごい熱の入れようでした。

だから、なぜか先生の研究室の一角にはサッカーの本があり、
退官されるとき、その一式を私がいただきました。

 

今思えば、、、

先生は、いつでも手を抜くことなく、
目の前のことに常に全力投球でした。

全力で喜び

全力で怒り

全力で伝え

全力で酒を飲み

全力でサッカーに向かい

とにかく全てが全力でした。

 

そして、今、私はその先生のイズムを受け継ぐ

「最後の弟子」

として、先生の全力で向かう姿勢や、
何歳までも素直で謙虚で好奇心旺盛な姿勢…

加えて「愚直に挑む姿勢」をしっかりと受け継いでいきたいと思います。

そういえば、先生から手紙を頂いたときがありました。

「貴君のことですから、よくその課題をこなされていることと確信します。」と。

私にとっては、これが先生からの
最後のメッセージになってしまいましたね。

これは先生からの最高の褒め言葉ですので、
しっかりと受け止め、先生の最後の弟子として
先生のイズムを受け継ぎたいと思います。

 

「最後の弟子」か…

偶然得たものですが、
その偶然が大き過ぎますね。。。

 

ー秋山大介

 

PS)

「今日の一冊」は、こちら、、、

小池先生の真骨頂の本です。

他にもたくさんありますが、これが先生の特色を最も現したものでしょう。

 

PPS)

秋山大介への専用質問受付フォームを設置しました。

ぜひ、こちらからお気軽にご質問ください^^

今すぐコチラをクリック

 

この記事を書いた人

経営管理修士(MBA)を取得しておきながら「倒産寸前からV字回復を経験」した経営コンサルタント。倒産させたら「経営管理修士(MBA)はしょせん実践では使えない…」と言われてしまうと思い、その知識を使いつつ地べたを這いつくばる戦略でV字回復させる。得意分野は「人材育成」「マーケティング」。 現在は、これまでの経験を活かし、家業の会社を経営しながら、コンサルタントとして活動中。顧問先からは、経営者の視点での人材育成やマーケティングのコンサルティング手法に定評がある。

■⇒⇒⇒ 【動画アリ】詳しいプロフィールはコチラ
■⇒⇒⇒ 【ご質問】の受付はコチラ



姓   名 

メールアドレス 






関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


メルマガ登録


 


島田晋輔のメディア


'stats.label.addfriend' (MISSING TRANSLATION)
PAGE TOP