起業の成功で皮肉なのは、ある成長段階で成功につながった行動パターンや習慣が、次の段階では命取りになるケースがあるということだ。
リッチシェフレン
2月になった。
2016年も1ヶ月が経過。
コアバリューやマスタープランのアップデートを行い、
設計図を見直しているところである。
2月に入った今週は毎日この廃校オフィスに来て、
時間をとって作り込む予定。
目安として、2月10日にラストのBGSのグルコンがあるので、
その日までにできる限り高い次元でデザインする。
ディテールって大切だからね。
いま、モジュール1の最後のワーク
「ビジョンの土台」をやってるのだけど、
ここで手を抜くと後々の設計がガタガタになる。
たとえば、家なんかもそうだけど、
始めの土台が脆いものだと、
その上に建てる建物もあやういものに
なってしまうのといっしょだ。
いっしょに設計している
奥さんも「内観みたいだね」
と言うほど、深く自己対話する
苦しいワーク。
ここをしっかりやらないと。
で、冒頭にリッチシェフレンの言葉を引用したけど、
生き残りを左右するのは、
早さや賢さではなく、
「適応力」である、と。
高城剛さんも何かの本で言ってたけど、
自分の成功体験に囚われている人ほど、
これからの時代、厳しくなっていくだろう、
っていうのといっしょかな。
ワイズマンこと今井先生のいう自己否定だね。
乗り慣れた居心地のいいポンコツの車を捨てて、
時代にあった車に乗り換えなきゃならない。
「会社が様々な成長段階を経る中で、
あなた自身も成長、変化し、
新たな役割と責任を担う覚悟が必要である。」
なんてリッチは言う。
創業段階は、何でも自分で決め、
何でも自分でしなくてはいけない。
経理や雑務など細々とした日常業務まで自分で管理し、
把握し、チャンスに応じて自分のビジネスを
変化させることができる。
好きなときに自由に変更できる
身軽さはあるが、成長は止まる。
場当たり的な意思決定と問題解決が可能
とあるが、、、
ここで自分の役割変更が必要。
起業家が陥る大きな落とし穴=絶対に変わらない姿勢
とリッチが指摘するように、
同じスタイルで変わらずやっていくのは、
少しずつ茹で上がっていくカエルと同じ末路を辿ることに
なると僕は思う。
うまくいったことや成功体験を捨て、
自己否定する。
変化には痛みが伴うのだ。
創業段階から成長初期段階へと移行していくためには、
自分で決め、自分でやるスタイルから、
権限を誰かに託し、方向を決めるスタイル
にシフトする必要がある。
そのために、、、
新しい役割は会社が向かうべき方向性を決定し、
そこに到達するための仕事を委託、外注し、
委託したプロジェクトをモニターすること。
まさに、いまの僕のメインの仕事がこれ。
そのためのキーワードは、脱中心。
たまに、
「自分でやるのがめんどくさいんでしょ?」
なんて勘違いされることがあるが、
めんどくさいのではなくて、
未来を見据えて、意識して
積極的に中心から外れるようにしている。
実は何でも自分でやった方が
はるかに早いし、楽だ。
でも、それは創業段階のスタイルであり、
成長・進化のためには、
変えていかなくてはいけないところ。
(初めは全部自分でやった方がいいけどね)
次のステージに進むために、
自分が離れても成長し続ける組織を
作り出す必要があるからだ。
これは、介護の仕事経験や
いまの子育ての経験にも共通している。
僕がつきっきりで介護をしていると、
そのひとは、できることまで
できなくなっていってしまう。
子育てもいっしょで、いつも手伝っていたら、
僕がいなかったらできない子どもになってしまう。
ビジネスもいっしょで、
僕がいないと動かないようでは、
趣味の延長でしかない。
自分ひとりで決め続けていると、
会社の成長や利益、ストレスレベル、
仕事量に悪影響を及ぼすような
重大な障害を生じることになる、
と、リッチは警告する。
そのための2つの変革は、、、
長くなってしまったので、
続きは明日にしよう。
島田晋輔
PS)
今日の一曲もデヴィッドバーンにしよう。
銀髪に真っ白なステージ衣装。
見せ方も含めてレベル高いね。
>自分で決め、自分でやるスタイルから、
>権限を誰かに託し、方向を決めるスタイル
>にシフトする必要がある。
僕もこれを意識していかないといけませんね…
参考になります。
かんちゃんはまだまだ若いし、ガンガンいけるのではー?
僕は完全キャパオーバーで移行期間ですね。。