トモ:そうですね。ある町のステージだったら、町のローカルネタをやります。たとえば愛知県のある町に行くとしたら、愛知県という括りは広すぎるんです。「ひつまぶし」と言ったところで誰も「お~!」とはならなくて、町の地元のスーパーの話を入れ込むわけです。
TSUTAYAのカフェで打ち合わせしてたときのこと。
これからの時代のライフスタイルの変化を
話していたときにメディアの話になった。
メディアと言ったら、やっぱりテレビを思い浮かべる人が多くて、
テレビ出演、テレビCMに使われたっていうのは
大きな興味を引くことだろう。
芸人と呼ばれるひとも、バラエティ番組に出演し
レギュラーを勝ち取ることがいわゆる成功。
・・・とされていると思うが、
いまは、そして、これからは
もっと変わってくるという話をしていた。
そのとき、話にでたのが冒頭に引用した
テツandトモ。
テツandトモって言ったら、
2003年にブレイクした「なんでだろう」くらいで
世間的にはいわゆる一発屋と言われている芸人だと思う。
でも、実情は全く別で、自分の土俵をつくって
活躍しているとのことだった。
彼らも大きな声を出すとか、
いろいろ工夫をして
お客さんの反応をとるように
していったが、行きついたのが今のスタイル。
冒頭のインタビューからの引用でわかるように、
ローカライズを徹底して人気がでているとのこと。
リサーチをして、その土地、その土地のネタを入れるように
心がけているので、毎日新しい台本を渡されて実践している
ようなものだと言う。
また、、、
トモ:林家たい平師匠は地方公演で、時間があるときは近所を散歩するそうです。さらに時間があればラーメン店に入り、地元の方とお話をされるんです。そこで得たエピソードを落語のまくらで話すんですよ。これはその地を歩かないと生まれないことですよね。
なんて言っている通り、地元のネタを取り入れるきめ細かな
ことも忘れていない。
おもしろくないな、ありきたりだな
って思う企画は、やっぱり頭で考え出したものが
多くて、どっかで聞いたことのある内容。
これでは、人の心に響かなくて当たり前。
人の心に響いて、印象に残るものっていうのは、
やっぱり泥臭く足を運んで、深くリサーチして
そとに出したもの。
テツandトモや林家たい平師匠のように。
ワイズマンこと今井先生も
リフォーム業立ち上げの時に
瓦職人今井裕志として、
屋根に登っているしね。
木坂さんだって、女性用のコピーを書く時に
実際に化粧したり、ペルソナとなる女性と同じような
生活をしてみたりってことをやっていたって言ってるし。
コピーライティングやマーケティングに携わるならば、
リサーチは欠かせない。
これはいろんなところで言われているけど、
どうにもネット完結をしようとする人が多くて。
実際に現場に足を運んで目で見て確かめたのか、
自分の手で触ってみたのか、匂いを嗅いでみたのか、
どんな味で、どんな音が聞こえたのかを
きちんと体験してみたのか、、、
結局はそういったところに差がでているのだと思う。
うまくいっていないとき、
行き詰まっているとき、
振り返るとまだまだやれていないことが
たくさんあることに気づくと思うよ。
ではでは。
島田晋輔
PS)
ダイレクト出版ってインフォ業界では
トップレベルの素晴らしい会社だと思うけど、
一番優れている点はローカライズだと思う。
ダンケネディをローカライズする楠瀬さんや
リッチシェフレンをローカライズする中谷さん。
彼らの功績が大きいと思うな。
PPS)
今日の一曲はこちら、、、
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