「“ジャズ”なんて言うな。
勝手なレッテルでくくるな。
俺の音を“ジャズ”で語るな。
ソーシャルミュージックだ。」
マイルスデイビス
たまたまマイルスの映画がやってるっていうのを知って
ふらっと観に行ってきた。
映画自体にそこまで期待はしてなかったけど、
まあ、あのマイルスデイビスだし、
学生の頃、影響を受けたアーティストだし、
この年末にルーツを探るって意味もこめて
ひとりで観に行く。
本当はどこかのグループで募集しようかとか
誰か誘っていこうかと思ったけど、
あえてここはひとりで。
年の瀬にひとりでマイルスデイビスに触れてみようかな、と。
空白の5年間ってあるように
マイルスが音楽をやめて復帰するまでの
5年間を描いたもので、まあ、内容どうこうより
やっぱりマイルスはかっこいいな、と。
なんで金ださないのに音よこせって言ってるんだよ
みたいな感じでレーベルに乗り込んでいって
発砲までしてる(苦笑)。
アルコール、ドラッグ、女性へ溺れていく感じは
他のミュージシャン同様だけど、
ブレないところが、これぞマイルスデイビスといった感じ。
狂気に満ちてヒリヒリした感じとかね。
奥さんと取っ組み合いのケンカしたその足で
地下に降りていってセッションしたりね(笑)。
“自分の音”への異常な執着とか
偏執的なところとか、
もうこれぞクレイジー。
やってることはむちゃくちゃなようだけど、
実はすごく繊細でそのあたりも
なかなかうまく描けていた。
なにか生み出す人って
やっぱりこうだよなって。
今井先生が
“狂気”が必要だって
言ってたことを思い出したけど、
この狂った感じというか
異常性って大事だよなって
つくづく思った。
いや、大事だよなって思うのは
なにかを生み出す、
世に影響を与える立場にある人は。
万人に必要ってわけではなくて
それぞれの立場による。
この前の木坂さんの西洋思想史セミナーで
アリストテレスを引き合いに
成功についての話になったけど、
アリストテレス的世界観でいえば、
自由民には自由民の、
王には王の、
奴隷には奴隷の生き方、あり方があるというね。
で、善くない生き方、
苦しいのは自分のあっていない道を
在り方を選択しているから。
アリストテレスの考えを採用するとしたら
そうなる。
マイルスデイビスが掃除のバイトなんかしていたら
それは善くない悪い生き方なんだよね。
チャレンジし続ける、
進化し続けるのがマイルスデイビスだろ!
とローリングストーン誌の
ライターのデイヴに言われてたけど、
期待される自分、過去の栄光を讃える
まわりに嫌な顔も。
「ジャズ界の革命児」「ジャズの帝王」と
まわりは言うけども、
自分は自分なんだ、と。
くくるな、たたえるな、
と吠えるマイルスをみて、
やっぱりこういったヒリヒリした感じ
どこかで忘れかけていたよな
と思った。
創作活動を休止して
家でダラダラしてる感じは
さながら城ドラをやっているようでもあり(苦笑)
アーティストや表現者ってこういうもんだよな、と。
まわりからはダラダラしているように見えても
本人は苦悩しているというね。
そういえば、ライターのデイヴ役を演じたのは
ユアンマクレガーでこちらもなつかしいな、と。
トレインスポッティングとか
ベルベットゴールドマインとか
10代のころ、映画もみたしサントラも買ったなあ
となつかしくなった。
マイルスとデイヴがコークきめて
地下の創作室でブラウンリカーを飲むシーンがあって
飲みたくなった。
まあ、そのあと蒲田でナカヒラマンと飲んだのは
ビールと日本酒だけど(笑)
ひとりでブラウンリカーでも飲みにいこっかなあ。。
まあ、今日はこんな感じで。
ティーンエイジャーのころ、
影響を受けたものに触れるって
やっぱり大切だなと思った。
また明日。
島田晋輔
PS)
では、今日は映画のトレーラーを、、、
PPS)
親指シフトトレーニング85日目。
長くなってきたので、
別ページに。
今日のトレーニングはこちら。
この記事へのコメントはありません。