Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

1人のピアニストのお話

From:イーナ

最近、僕の中で、色々なインスピレーションや心が温まる事があったので、
今日はその話を。

1人のピアニストのお話です。

4人兄弟姉妹の3番目の彼は、兄・姉・妹がいます。

姉と妹は、ピアノ教室の先生。

小さい頃から、兄弟姉妹は全員、ピアノを習っていたそうです。兄と姉、妹は、
全員コンクールで受賞をするくらい、才能がありました。

でも彼は、受賞の経験はありません。

というか、コンクールに、出場した事がないそうです。

そんな彼は、子供の頃、いつも兄弟姉妹の活躍と比較されて、複雑な気持ちを
抱きながら、少年時代を過ごします。

いつも兄弟姉妹のコンクールを、羨ましく観てたそうです。

でもピアノ(音楽)は好きだった。

彼がコンクールなどの経験がないのは、彼が譜面を詠めなかったから。

譜面が詠めないから、ピアノを1曲弾くことが出来なかったのです。

だからコンクールには出させてもらえなかった。

当時のピアノの先生からは、いつも怒られてたそうです。

兄・姉・妹と比較され、ついには諦めることを進言されたと言います。

でも彼は辞めなかった。

ピアノ教室は辞めたけど、音楽は辞めなかったのです。

小学5年の時、彼は父が役員を務める、会社の社長さんから、こんな事を
言われます。

直接と言うか、父に対して言った事を、隣にいた彼も聞いてた感じです。

なにを聞いたかと言うと・・・

社長はこう言いました。

譜面を見てるから、弾けないんじゃないの?
だって、譜面詠めないんでしょ?

たぶん、譜面を詠むめたとしても、詠む事で一杯一杯で、盤面はきっと
弾けないんじゃないかな・・・

だったら譜面を詠まずに、弾いてみたらどう?

少しずつ、ピアノのどの場所を弾くのかを、覚えれば、その内、1曲くらいは
弾けれるようになるんじゃないかな?

それを聞いた彼は、素直に信じて、ピアノを覚えていったそうです。

以後、40年以上の間、彼はピアノを引き続けます。

彼は譜面が詠めません。

だから彼が弾けるピアノの曲は、3曲だけだそうです。

彼が中学3年の時、生まれて初めて、ピアノで曲を1曲弾けたそうです。

高校で2曲目。大学生の時、3曲目を弾けるくらいになりました。

以降、その3曲だけを弾き続けます。

3曲と言いましたが、実はその他にも弾ける曲があります。

それは何か?

彼はオリジナルの曲を弾いてるのです。

作曲してたんですね。

彼曰く、作曲なんてモノじゃないよ。その時の想いのまま、弾いてるだけ。

だから同じ曲は弾けない。

譜面に落とそうにも、僕には譜面が詠めないからね。

と、彼は言います。

夜空に輝く花火のように、その時々に生まれ、人の心を癒しながら、儚く
消えるピアノの音色・・・

彼は本当に、ピアノの才能が無いのでしょうか?

彼は言います。

もしあの時、譜面を詠まずに、弾いてみたらどう?と言われなかったら、
きっと僕はピアノを辞めてたと思う。

その時、僕は気が付いたんだ。

僕は、譜面を詠みたかったんじゃない。僕は、ピアノが奏でる、音楽を
弾きたかったのだと。

そう言う彼は今、自宅の横に、ピアノ専用の建物で、ピアノを弾いてます。

彼は電設工事関連の会社を経営する、起業家です。

小学生の時、兄弟姉妹のコンクールを羨ましそうに眺めていた彼は今、
自分が所有する建物で、訪れる人の相談に乗りながら、オリジナルの曲を
奏でてます。

少年時代、コンクールに出場出来なかった彼は今、自ら主催のパーティーで、
名も無き曲を、奏でてます。

譜面が詠めないピアニストは、今日もまた、名も無き曲を、奏でてる・・・

何か感じるモノは、ありますか?

それでは良い1週間を。

PS
今日のイーナさん
小学生時代、好きな女の子が入ってた理由で入ったブラスバンド。
譜面が詠めず、マウスピースも上手く出来なかったので、しかたなく打楽器をやることになったイーナさんを思い出す・・・

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この記事を書いた人
稲村龍慶(イーナ)
はじめまして。イーナこと稲村です。現在は五感がとっても刺激される、
心地よい大自然の環境の中で、活動中です。
「何かの為より、誰かの為に」をモットーに、目の前のご縁や流れを大切に活動しています。
ブログでは、田舎に住みながらのビジネス活動や、地域創生活動などを発信していけたらと思ってます。
いつも頑張ってるあなたにとって、ちょっとした心の休息になるような記事を発信していけたらなと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
それでは今日もあなたの心が、優しい光に満たされますように。


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