コーヒー屋の外で話していると
突然、
「ユニクロ、嫌いなんですよ」
と言ってきた。
「いや、あの価格であのクオリティのだせるなんて
すごいと思うんですよね。ただ、、、」
男は続ける。
「ただ、あれって東南アジアの方で
安い賃金でつくらせているでしょ。
あういう人たちにもっと還元してあげれたら
いいと僕は思うんです。たくさん売れて儲かって、
上の人だけ裕福になっていく構造がキライなんです。」
企画をしたり、デザインをしたり、
売り出したりする側ばっかりに
スポットライトが当たって、
日の目をみない作り手たち。
そんな作り手たちのなかで揉まれて
独立。
店舗を構えないオーダージーンズを手がけるようになった。
沖縄の辺鄙なところに工房を構え、
これといって目立った集客はしていない。
でも、一本一本丁寧に味わい深いジーンズを
仕上げる仕事ぶりから口コミで広がっていった。
高城剛さんの本でも取り上げられ、
予約も常にいっぱい。
ルイスレザーからオーダーされるようにもなった。
停滞する服飾業界で、店舗も構えず
スタッフも雇わない形態で右肩上がり。
そのスタイルを築き上げたけども、
子どものころは、物作りがしたいわけではなかった。
図工も苦手だし、ものをつくるのも
特に好きではなかった。
ジーパン職人は恥ずかしい。
ジーンズの縫い子
と名乗っている。
そんな男へのインタビューを
明日、公開する。
お楽しみに。
島田晋輔
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