Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

全てはうまくいっている。今までも、そしてこれからも。

今から5、6年ほど前。

多いときで月に1800万円、
平均で月500〜600万円の売上を
個人事業主として上げ、
税務申告。

富山市と高岡市に届出を出し、
2つの会社を運営していたような状態だった。

人望もあり、成果も出すので、
お客さんは富山、高岡だけでなく
金沢、名古屋、岐阜などにも
口コミで広がっていく。

もともとは、
前職の経験と知識を活かして
人材派遣の事業で独立だった。

毎月50〜60人のバイトの人たちに
給料を支払っていたという。

お客さんとの付き合いの中で、
集客や求人募集広告、コンサルティングも
依頼を受け、行ってきた。

こちらから何かしたい!やりたい!と
働きかけるわけでも営業するわけでもなく
目の前の人に尽くしていたら、
相手から話が来て仕事をしている
とミッションを語ってくれる。

幼少期の頃より好奇心旺盛で、
恐竜の絶滅、
ツタンカーメンやピラミッドの謎、
邪馬台国の秘密の追求など
ロマン溢れるものに魅了されていた。

考古学者、天体研究者などに憧れたが
母親からの反対。

中学校に入ったころ、
テレビで観た有馬記念の田原騎手のトーカイテイオーの
リベンジレースの歓声に感動し、

多くの人に感動を与える存在になりたい

とジョッキーへの夢を語ったが、
またもや母親から反対。

そんな中学3年生の寒い今の時期に
おじいさんが倒れる。

自営業を営んでいた両親のもと育ったため
おじいちゃんおばあちゃん子だったと言う。

そんなおじいさんが亡くなったとき、
父親から実はおじいさんと血が繫がっていないことを
告白された。

血は繋がっていなくても、
本当の家族のように愛情を注いでくれた
祖父に敬意を示した社名。

血縁だけが家族ではない。

一族が集える場がここだ
という意味合いで込められた会社も
いろんな社会の影響で、
多額の借金を抱えてしまう。

家だけでなく就職先にも
借金取りがくるようになり、退職。

父親の会社を手伝うようになり、
借金返済の日々を過ごした。

休みはもちろんなく、
3つ4つの仕事を常に掛け持ちし、
文字通り馬車馬のように
働いた10年間。

がむしゃらに働きすぎて
後ろの髪の毛がごっそり抜け落ちていた時もある。

血反吐や血尿まではなかったが
身体全身の痺れがあったり、
嘔吐しながら仕事の現場に出ていた時もある。

スーパーで108円で売っている
6枚切りの食パンで1ヶ月間、
食いつないでいた時期もある。

どんな状況になろうとも
手を緩めず1日も休まず10年間、働き続けた。

ある日のこと。

富山県から石川県に向かう県境の山道を
車で運転していたとき、、、

このままカーブを曲がりきらずに
崖から車ごと飛び降りたらラクになるかも

と言う想いも何度かよぎった。

それでも死が怖い。

死ぬのはもったいないと思ったのは、、、

必ずどこかでご縁が重なって
今の状況とは違う
笑顔になれる未来がくると信じていた

からだ。

これが唯一の希望だった。

元金2300万円の父親の会社の借金を
返済するまでの道のりは
決してラクではなかったが
嫌なものではなかったと言う。

「このままでは終わりたくない」

そんな想いから来る日も来る日も
目の前のことに一生懸命尽くしていた。

幼少期の時に夢見ていた様々なストーリーへの原体験が
自分の励みとなった。

トイレとお風呂のないボロ屋に住み、
近くのスーパーとコンビニに
自転車を走らせ用を足しにいっていた時期もある。

ホームレスとなり、公園の噴水でシャワーを浴びたり、
凍える雪の冬の中、雨合羽に包まって
生き延びていた時もある。

母親にプレゼントした車を
勝手に売って泣かれた事もある。

そんな状況でも20才の時に購入した
フランクリンプランナー手帳は
捨てられなかった。

なぜか捨てられなかった手帳。

その手帳には自らの信念が書いてあり、
どんな状況でも毎日読み上げていた。

「全てはうまくいっている。今までも、そしてこれからも。」

それ以外にこんな言葉を手帳に
書き記していたと言う、、、

必要なものは、
必要なときにベストなタイミングで現れる。

全ての出来事は必然であり、
巡り会うべきものは時を経て
必ず巡り会う。

全てを捨て、鳥取県智頭町に
移住してきた男のインタビューを
明日、公開する。

お楽しみに。

島田晋輔



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