昨日の話の続き。
インプットクラスの目的は、
自分の相対化をする訓練をする
ということだった。
自分を相対化するというのは、
かなりハードなことで、、、
自分の立場を理解し、
違うもうひとつの立場に移動するのは、
1年でひとつできるかできないか
くらいだと言っていた。
では、相対化とはなにかという
話になったときに、
絶対化から離れる作業
と解説。
たとえば、家庭の例で言うと、
野球選手とサッカー選手が一つ屋根の下で
ゴルフをやるようなもの
という例えがあった。
絶対化された野球選手は
全人類バットを振っていると思っている、と。
その絶対化された野球選手が
絶対化されたサッカー選手と
お互いの競技ではない
ゴルフに関して議論しても
噛み合わないのは当たり前。
自分が全て!それ以外は認めない!
が、絶対化された世界だからね。
議論が噛み合わないのも
コミュニケーションがうまくいかないのも
絶対化されているからで、
要するに、どちらが正しい、間違っている
という話ではなく他の世界を受け入れない
ということ。
それぞれの世界では
それぞれ正しいからであって、
「言語」が違うから通じ合えない。
野球には野球の言語が、
サッカーにはサッカーの言語が、
ゴルフにはゴルフの言語があり、
そこからは自由にはなれない
(自分が思っている以上に)。
だから、まず一歩は
あ、あれは違うスポーツなんだ
と自分で気付けるところから。
でないと自分の立場のことを
押し付けるだけになってしまう。
そのためには、自分がなにをやっているかを
どういう立場なのかをまずは知らないといけない。
野球なのか、サッカーなのか、バスケなのか、
卓球なのか、ラグビーなのか、ゴルフなのか、、、
自分がどの立場にいるのかを
「知ること」からスタートする。
ひとつの方法としては、
いろんな人と会話をしたり、
いろんな本を読んだりすることで、
フィルターを増やしていくということ。
色メガネは外せないのだから
自由になれないのだから、
メガネ自体を増やしていきましょうよ、
というコンセプト。
繰り返しになるけど、
相対化はほとんどの人ができず、
1年間のハードな訓練を積んで、
ひとつ移動できるかできないか程度という話。
(これは僕も実感があるから納得)
わりと自分のことを知っているようでも
自分が思っている以上に自分にべったりで
相対化はできていない。
コミュニケーションが得意なようで、
実はぜんぜんできていない、
まずはそこに気づくことから、
そして、自分はどんな立場にいるのかを
理解することからだという話だった。
木坂さんの講座を初めて受けた人には
新鮮かもしれないけど、何年も前からこんなことを
木坂さんはいろんな角度で話してくれているね。
でもやっぱりなかなかできないというか、
理解したとしても、難しいことなのだろう。
自分を知ることの難しさだね。
逆に。
難しいこと、ほとんどの人ができないことだからこそ、
相対化は価値のあること
だと木坂さんは言われていた。
時間や労力、お金、エネルギーなどの
リソースを割くのはこういった価値のある訓練だと。
そして、絶対化がもたらす災い。
家庭でいえば、
夫婦間や家族のトラブル。
会社やビジネスで言えば、倒産や事業の失敗。
個人で言えば、病気など。
結局は根底にあるのは、
世界をどう見ているのか、
どう捉えているのか、
という思想の上で成り立っているから
問題の根源はここにある、と。
思想がカオスに渦巻いている今だからこそ、
自分を相対化する訓練をして
世界をフラットに見れれば、、、
夫婦や家族の関係も円満になり、
経済的自由も得られ、
健康に過ごしながら人生を楽しめる。
こういったことは
いろんな人が望んでいるだろうけど、
一発逆転のショートカットの道なんてないので、
やっぱり日々努力、毎日の鍛錬によって
育まれていくってことなんだろうね。
なんだか当たり前の話だけど。
2016年も残り1ヶ月。
いろんな人の顔を浮かべながら
今年の自分を振り返りつつ、
やっぱりそうだよなあと講座の最中に
しみじみと思った。
では、今日はこんなところで。
良い日曜日を!
島田晋輔
PS)
今日の一曲はこちら、、、
PPS)
親指シフトトレーニング53日目。
長くなってきたので、
別ページに。
今日のトレーニングはこちら。
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