昨日はワニが巣食う沼に
ネコを投げ入れたというニュースを
引き合いに「感情」に引っ張られて
決断してしまうよねって話をした。
今日はこれを踏まえてビジネス、
それもコピーライティングについて
お話をしよう。
ダイレクトレスポンス型の広告
セールスメッセージにおいて、
感情が大切だと言ったのは、
誰だっけ、、、
オグルヴィ?クロードホプキンス?
ちょっと忘れてしまったけど、
僕が生まれる以前から言われている
昔々からのセオリーだ。
感情コピーライティングなどと言われ、
とにかく感情を煽って、行動させるべし。
ということは、誰しもが学ぶであろう。
しかし、感情に訴えるというと
激しい言葉を使えばいいと勘違いしている
ケースがある。
確かに、トリガーキーワードという
「言葉そのもの」が持つパワーがあるのも
事実だが、感情に訴えるというのは
そんなに単純なものではない。
時代の背景や人間理解を深めると
また一段高い次元のコピーを書けるようになる。
昨日のニュースの例でいうと、
ネコ
ペルー人の笑い
この2つがポイントだと思う。
このニュースが、
田舎の小学生が庭でとれたミミズを
黙々と鯉の池に投げ入れていた
だったらおそらくニュースにもならないだろうし、
ほとんどのひとの感情は動かないだろう。
この違いはなんなのか?
ここに真理のひとつが見え隠れする。
なぜ、ネコだと炎上して
ミミズだと話題にならないのか、、、
もちろん「感情」が関係しているわけだが、
その感情の正体は何なのか?
また機会があれば
どこかで議論したいことだが、
ネコをワニの沼に投げ入れる
は、人類不変の感情の揺れにはならない
ところがポイントだ。
国境は越えるかもしれないが、
文化や時代は超えられない。
この文化や時代に規定されたものを
なんて呼ぶだろうか?
実は、感情に訴えるのと同時に
この文化的な背景や
時代のムード、空気に訴求するというのが
一段高いコピーライティングだ。
この要素を入れるだけで、
コピーライティングに深みがでるし、
ビクンビクンと、相手が反応をする。
いわゆる「刺さるメッセージ」
というものが出来上がる。
メルマガ読者さんは思い出してほしいけど、
エイプリルフールに送ったメールは
すこぶる反応がよかった。
それは、ここを意識して訴求したからだ。
人間や社会、時代といったものを
より深く理解すると
ビジネスやコピーライティングに
磨きがかかり、一段高いところにいける。
だから、ビジネス書ばかり
読んでいるのはもったいない。
ビジネス系のセミナーや
スクールだけにでているだけでは
不十分。
せっかくなら、
いろんな分野を深めていくことで
ビジネスや商売もよりよくなっていくのだ。
島田
PS)
そうそう、
ダイレクト出版の月間ビジネス選書の
年間購読の金額よりも、
今月の木坂さんの課題図書の費用のほうが
上回った(苦笑)。
本への投資は大切だね。
知識やスキルは裏切らないから。
PPS)
今日の一曲は、木坂さんの課題図書にも
あったハイエクから。
ハイエクとケインズの経済論争。
あれ?これって、、前もかけたかな?
ベルソナへの訴求などという
目の前のことも大切だと思いますが
その時の社会の雰囲気、時代や文化を
反映させるというのは
ランクの高いコピーの技術だと
妄想します。
普遍的なコピーは高次のレベルで
俯瞰できる人が書けるのかも
知れませんね。
ペルソナへの訴求ポイントに
より深く訴えるために、
社会通念上の常識や倫理、
時代の流れや文化的な背景を
取り入れるというものですね。
BDFでいう「Belief」を活用するという
意味でもあります。
時代や国境を超えて残るコピーや
プレゼンというのは、
このへんも漏れなく入っていますよ。