テアトル新宿で高田渡復活祭が行われている。
映画「タカダワタル的」の上映。
初日の昨日は息子の高田漣のトーク&ライブも
あった。
持ち時間は30分だったらしいんだけど、
親父の曲は短いからトークしないと
20曲くらいやる羽目になるって(笑)
そんな笑いも交えながら、曲を何曲かと
高田渡のエピソードをいくつか。
もう早いもので、亡くなって10年になるみたいで、
没後10年の節目のツアーを行っていたらしい。
生まれの岐阜県北方町からスタートして
ゆかりのある土地土地をまわって、
最後は北海道で。
で、各地でお世話になった人や
ライブの上演さんたちに
いろんな奇行の数々を聞かせてもらった
と話してくれた。
とは言っても、どこへ言っても
同じような話ばかりを聞かされていた、と。
要するに、飲んだくれていた
そんな話ばかりだったという(笑)。
飲んだまま居座って
帰らないという話ばかりだという。
ライブ終了後にライブハウスに居座るだけでなく、
残った常連さんのうちに行って飲み直し。
そのまま泊まって飲んだくれてるらしいが、
一泊や二泊ではなく、一週間、二週間そのまま
泊まり込んでいる、と(笑)。
さすが帰ってきたヨッパライなだけあるね。
フラッとどこかへ消えることもよくあったようで、
下北沢から自宅の吉祥寺まで
タクシーに乗せて帰らそうとしたが、
帰ってこなかった話とか、
大阪から東京にスタッフと帰ってくる途中に
どこかで消えたりとか(笑)
スタッフのひとは静岡あたりまでは
いっしょだったんですけどね、
なんて話していたらしいが、
商売道具のギターなんかも置いたまま
ふらっと消えていなくなることがよくあったそう(笑)
ライブ当日も開演前までこないこともよくあって
来てもベロンベロンに
酔っ払ってとてもライブにならないような(笑)
そんなエピソードも話してくれた。
実際にライブの最中に寝ていることも
よくあったし、お客さんに起こされている
ライブ映像も何度もみたことある。
(YouTubeに映像あるよ)
これぞ、高田渡って感じだね。
これから仕事の打ち合わせあるから、
といってお酒を飲むのを控えるひとと
打ち合わせすることがあるんだけど、
そんなときいつも高田渡を思い出す。
高田渡から酒をとったら
高田渡じゃなくなるよなって。
仕事でも仕事じゃなくても
いつも飲んでいるからね。
というか、高田渡にとっては
仕事とすら思ってないかもしれないし、
オンとオフ、私と公がないようにもみえる。
あるのは、これが「高田渡」というスタイルだけ。
ジャンルやカテゴリも「高田渡」。
職業、「高田渡」。
会場に来ていた俳優の柄本明も
映画のなかで言っていたが、
高田渡のような芝居をやりたいと思った時点で
高田渡にはなれない、と。
喉を痛めながらもタバコをやめなかった
立川談志のように、酒を飲み続け
演奏する高田渡からは、
生き様、スタイルについて多くの気づきを
得ることができる。
金曜までやっているので、
もし時間があえば観に行ってみると
いいと思う。
最終日の金曜日には、
新宿タンポポ団
(シバ、佐久間順平、ロケット・マツ、今井忍、中川五郎、大庭珍太、佐藤GWAN博、松永希)
のミニライブがあるらしい。
豪華だね。
では、今日はこのへんで。
良い日曜日をー。
島田晋輔
PS)
それにしても、お父さんの曲を歌うのっていいよね。
「これは、僕が生まれたころに父がよく歌っていた曲です」
なんていうMCも含めて、命のつながりというか、
トルストイのいう「生きる」を思い出したりもしていた。
亡くなる直前の10年前、この映画を高田渡のライブ付きで、
名古屋の今池で観てるんだよねー。
もう10年も経ったのか。。
PPS)
今日の一曲は、高田渡の曲で、、、
医者に労働と運動を止められているって(笑)。
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