Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

木坂さんの西洋思想史セミナー。その0。

木坂さんのマスタークラスが始まった。

このブログでも今回のマスタークラスのインタビューを公開しているけど、
構想は秋ぐらいからあったんだよね。

で、身近なところでは募集を開始していて、
インプットクラスは先に始まっていたけど、
この思想史セミナー、歴史学+地政学セミナーは
今回からスタート。

今回からスタートと言っても、
講座全体の概論をお話する0回目となるみたいだから、
1回目は今月、7月からになるね。

2回休みがあって全10回の1年間の講座だから、
来年の7月までなのかな。

まあ、とにかく始まった。

0回目。

で、受講してきたから、
ちょっと学びや気づきをブログに書いておこうと思うけど、
まずはどんなセミナーなのかってことだよね。

思想史って、、、大学の授業?

意味あんの?

って思う人が多いと思うから、
まずはどんな趣旨なのか、
募集レターからの引用。

先ほども述べた通り、今回は西洋思想史の解説セミナーをやります。しかし僕がやりたいのは、今ヘーゲルを使ってやって見せたような、

「要するに、今を生きる我々としては何を受け取ればいいのか」
「哲学は、結局具体的にはどういう役に立つのか」

という部分にフォーカスした(哲学業界的にはあまりに斬新な)セミナーなのです。とは言え、これは完全に余談ですが、僕は「超訳ニーチェの言葉」はめちゃくちゃだと思っています。あれはわかりやすいのかもしれないけれど、もはやあそこにニーチェはいません。僕は上でヘーゲルを「超訳」っぽく解説しましたが、ヘーゲルが居続ける形での超訳を何年もかけて考えた結果の一部をお見せしたつもりです。

これは皆さんには関係のないことなのですが、僕個人のこだわりというか、矜持として、その哲学者が死んでしまう形での解説はしたくないと思っています。むしろ逆に、喩えて言うなら、今回のセミナーは

「その哲学者を現代人として、僕らの友人として生き返す」

というイメージでやろうと思っています。

僕は、西洋の哲学というのは、2500年くらいの歴史の中で、大きく分けて3つの話しかしてないと考えています(真・善・美ではないですよ)。今回のセミナーでは、その3つの領域について、様々な哲学者に登場してもらいつつ、同時に具体的な事例を使いながら、つまり実際に哲学が現代に活かされたケースを見ながら、どのように自分の人生をよりよくしていけばいいのかについて学んでいくといったスタイルでやりたいなと思っています。

この僕らの友人として生き返らせるっていうのが、なんとも木坂さんっぽくて、
そして、僕の感覚ともフィットしていて心地よいなあという感じ。

そういえば、この前、木坂さんと話していたときにも言っていたときに、
本についての話になったんだけど、書庫に本を置いておくこと。

それだけで(読んでいなくても)価値があることなんだという話になった。

それは、友人として生き返らせるっていうのと近いと思うけど、
これだけの知の巨人たちがついているという自信。

なにかあれば彼らに相談できるという安心感。

そういった意味合いが大きいとね。

本をコンテンツとして捉えているひとは、
読まない本を置いておくことに無意味さを見出すだろうけど、
そういうものじゃないんだよね。

そのように捉えているということもあり、いかに実際の生活に活かしていくか、
人生をよりよくしていくか、ということにフォーカスしてるってことが大きいかと。

思想史を学んで知識をつけるっていうよりも、
現実世界で「使える」カタチにしているのが
木坂さんのセミナーの特徴かな、と。

で、今回の0回目ももちろんそういう内容で、
相変わらずのマッシブな感じはあったけども
とても役立つ内容だった。

ちなみに、木坂さんが言っている3つの領域というのは
認識、善悪、存在だったね。

登場した思想家はアリストテレス、
チャールズ・パース、デイヴィッド・ヒューム、
ハイデガーあたり。

特にチャールズパースのアブダクションは
アイディアの出し方とかクリエイティブに役立つ話だった。

長くなってしまったので、
このアブダクションについては
明日書こう。

では、今日はこのへんで。

良い日曜日を。

島田晋輔

PS)

では、今日は木坂さんのセミナーにも登場してことのある
ビリージョエルを。



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