昨日のブログでも書いたんだけど、
伊沢正名さんは、そのへんの写真家と
いっしょにされたくないから、
自ら「写真職人」と名乗った。
でも、その写真職人の名誉も地位も捨てて、
今は糞土師を名乗って活動している。
(写真業界のなかでは権威の人らしい)
収入は4分の1になったけど、
充足感は一桁上がった、と。
全国で行う憤怒糞土講演、
および、ワークショップ。
講演料も特に設定してなく、
投げ銭でやることもあるのだとか。
武士は食わねど高楊枝
じゃないけど、REALラスト侍だね。
誤解してほしくないけど、
本人は大マジメ。
ふざけてはいない。
真剣に社会や環境、日本の未来を考え取り組んでいて、、、
伊沢さんを支持する会員も100人以上いるのだとか。
伊沢さんの資料から抜粋すると、、、
・生きる基本は「食」と「糞」。食とは、他の生き物の命を頂くこと。
・人も含め、すべての生き物は、生態系の中で生かされている。
・生態系=物質循環は、上りと下りの食物連鎖(生食連鎖と腐食連鎖)の
バランスが取れて、はじめて成り立つ。その要にウンコがある。
・人が自然(生態系)に返せるのはウンコだけ。
・人糞は残りカスではなく、他の生き物にとっては大変なご馳走。
・ウンコを自然に返す最良の方法は、土に埋める野糞。
などなど。
これだけでも強烈なメッセージを感じ取れるだろう。
伊沢正名さんのユニークネスに共感し、
コミュニティが形成されている。
商売やビジネスで悩んでいたり、
自分の活動がうまくいかなくて
行き詰まっていたりする人たちの参考になるだろう。
コアなメッセージを発信してるつもりでも、
わりとありがちなものになってしまって、
全然ユニークじゃねぇ、、、っていうのは
よくあるはなし。
どうやってユニークネスを発揮したらいいのか、
コミュニティをつくっていったらいいのか、
頭ではわかってるんだけど、
うまくできないひとは伊沢さんの世界に触れてみるといい。
健康や日本の未来なんかに興味あるひとにも
参考になる視点がたくさんあるだろう。
最後に、糞土研究会ノグソフィアから
伊沢さんのメッセージを引用しよう、、、
食事の前に手を合わせ、「いただきます」と言う人は
沢山いる。そして、それが、「命をいただきます」という
意味だと知っている人も多い。しかし私はそれを、半分空しい気持ちで見聞きしている。
食べ物への感謝を心の中で念じ、口に出して言ったところで、
いったい何を実行しているというのだ。口先だけの自己満足ではないか、と。
命を奪ったなら、命を返したらどうなのだ。
おいしいご馳走を臭くて汚いウンコにしてしまったなら、
きれいに浄化したらどうなのだ。死んで役目が済んだ死骸なら、
土に返してこそ本当の感謝ではないか、と。生きること、すなわち食べて出すこと、
つまり食べ物とウンコの実態を、
正しく理解している人は残念ながら非常に少ない。そして、生きることへの欲や権利はさんざん主張しても、
そのことへの責任を自覚している人は、
これまた少ない。その一方で、ウンコや死(死骸)を
汚らわしい忌み嫌うべきものとして
タブーに包み、遠ざけて平然としているだけでなく、
それを他人にまで押し付けている人が大勢いる。この人間社会で皆が正しいと信じて疑わない
常識や良識は、最も大切な基本である
「食」と「ウンコ」と「死」に関して、
実は、無知と無責任と傲慢で凝り固まっているのではないか。
糞土師の伊沢さんの写真作品を展示している
アートイベント「すもうアローン」。
同じ森の幼稚園のパパ仲間である
芸術家の柴田さんが企画している。
何人かの読者から連絡もらってるけど、
明日、2月15日の日曜日には、
伊沢さんのトークイベントもやってるみたいなので、
ぜひ足を運んでみてほしい。
イベントの詳細はこちらから。
入場料、無料。
御茶ノ水駅から徒歩10分くらいかな。
島田晋輔
PS)
伊沢さんの著書、くう・ねる・のぐそのジャケを
たまの知久さんが手がけているらしい。
ということで、知久さんの一曲をどうぞ、、、
僕からのバレンタインソングってことで!
糞土研究会ノグソフィアからの
伊沢さんのメッセージ、
改めて読みましたが強烈ですね。
>この人間社会で皆が正しいと信じて疑わない
>常識や良識は、最も大切な基本である
>「食」と「ウンコ」と「死」に関して、
>実は、無知と無責任と傲慢で凝り固まっているのではないか。
大変興味深いです。
が、興味深く感じるものの、
ここを読んでも「そうはいっても、、」
と若干敬遠の気持ちを感じます。
凝り固まっているのは間違いないですね。
いきなりは無理でもほぐしていきたいです。
一発埋めてみるかとも思いますが、
それもまたの機会の予感…笑
アンチ急進主義なので、今の自分にとって
異世界的な価値観とも、
マイルドに調和をはかっていけたらと思います。