人は、「ヤマ」と「タニ」を持っている。
「ヤマ」とは、その人を支え続ける記憶が作った「場所」であり、「タニ」とは、その人を痛め続ける記憶が作った「場所」である。
人が持つ数ある記憶の「場所」の中、このふたつの特別な「場所」にのみ、「彼ら」はそういう名前を付けた。
「ヤマ」と「タニ」、どちらを失っても、人は生きていくことができない・・・。
漫画 ペットより引用
最近、漫画を読むことが少なくなったけど、
もともとは漫画フリーク。
大学の卒論も「手塚治虫」をテーマに
書いたくらいだ。
最近の漫画事情には疎いけど、
やはり今でも漫画が好きだ。
好きな作家が何人かいる。
そのなかでもトップ3に入るくらい
お気に入りの漫画家さんが
三宅乱丈さん。
最近の作品では「イムリ」が有名なのかな。
「ぶっせん」もすごく好きなのだけど、
それよりも好きな漫画が「ペット」。
スピリッツで連載されていたのは
2003年ぐらい。
だから、10年以上前にタイムリーに
読んでいた漫画なんだけど、
久しぶりに読み返してみてもおもしろかった。
特に、
ただいま。おかえり。我愛你。
のところがすごくよくて、
グッとくる。
どんな漫画なのかは
実際に読んでもらいたいのだけど、
この漫画の世界観や考え方に
影響を受けていて、、、
「あ、このひとは鍵がゆるそうだな」
みたいに人と会うときに
思ったりすることがある。
記憶の操作できる能力者が登場するのだけど、
最近では実際に記憶の
「書き換え」や「消去」なんてことが
できるという話も聞く。
そもそも僕たち人間の記憶は曖昧で、
覚えているつもりでも、
勝手に捏造していることも
少なくないという。
記憶なんてアテにならない、
と思うようになってから、
僕がとっているスタンスは
一貫していて、
目の前の人をみる
とするようにしている。
過去は過去。
昨日言っていたことと違っていたって、
それは別なひとなのだ。
昨日会っていたひとと、
目の前のひとは同じようで別人。
「あのとき、ああ言っていたのに、、、」
「この前とやっていることが違うな」
「あの約束はどうなった?」
みたいなストレスから解放されるだろう。
こう考えると人間関係の悩みも
ずいぶん軽くなると思う。
僕らの記憶も実際に書き換えられる。
そういう視点をもって
ペットの世界観に触れてみると、
また違った印象を受けるだろう。
それでは、また。
島田晋輔
PS)
そういえば、ペットの世界観って
子どものころにみた明晰夢と近い感じがある。
悟の「ドア」、司の「水」、ヒロキの「金魚」、
メイリンの「蝶々」、林さんの「風」、、、
彼らが使う「イメージ」も確か明晰夢をみていたころ
同じように使っていたな、と思った。
僕の「イメージ」はなんだったけかな。。
PPS)
いま、学校の教室で友さんが李香蘭を聞きながら、絵を描いている。
というわけで、今日の一曲は李香蘭で。
漫画。昔から好きだった本はまだ捨てずに取ってありますね。
最近は見る機会もなくなりましたけど
いつかまた昔に戻った気になる漫画を読める日が来たらいいなとも思いました。
どんな漫画をとっておいてあるんですかー?
昔、夢中になったものに触れてみると、また新しいスイッチが入っていいと思いますよー。
そうかー「昨日会っていたひとと、目の前のひとは同じようで別人」
確かにこう考えるとストレスがなくなりますね。
そうですね。
「同じ人」と思うから手を抜いてしまうわけで、またゼロから関係をつくっていけばいいのです。そうすれば丁寧に接しますからね!