Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

11月19日(月)19:30の出来事…

From;秋山大介

あれは、11月19日(月)19:30頃の出来事でした。。。

「いや~、今日も充実した内容でしたね!」

「ですね!あっ・・・でも私へのコンサルティングができなかったので、
次回はお願いしますね(笑)」

と、私がコンサルティングをしつつ、
私がコンサルティングを受けるという不思議な関係の顧問先での
コンサルティングが終わったあとのことでした。

私は、家に帰るため、地下鉄に向かい、階段を進みました。

そこは、表参道駅。

サラリーマンらしい人はほとんどいなく、
独特のファッションをした人でいっぱいでした。

すぐ近くにファッションの専門学校や、
芸能界に近い企業や大手ファッション企業が多いからでしょうか。

そのような人混みをかき分けるように、
私は半蔵門線のあるホームに向かいました。

日頃の運動不足を少しでも解消するために、
エスカレーターを横目に、私は必死に階段を駆け上がりました。

「まずい!あと2分だ!」

と、時計を見ながら、必死に駆け上がりました。

そして、ホームに到着すると、
まだ、ホームに電車は来ていません。

「ふ~、間に合った~」

と一息ついて、私はその直後に着いた電車に乗りました。

そして、、、

普段、私はあまり移動中に用事がない限り、
アイフォーンを見ないのですが、
そのときは、たまたまラインを起動し

「何か来ているかな~」

と画面を見ました。

すると、、、

そこには、、、、

カルロス・ゴーン容疑者

という文字が!

私は、とんでもなく驚き、
思わず、先ほどまで会っていたコンサルタントにメールしてしまいました。

実は、私とそのコンサルタントは、
私は過去に、コンサルタントの方は今も…
まさに、カルロス・ゴーン氏の手法を強みにコンサルティングをしている人と
仕事をしていました。

だから、このニュースは衝撃的なうえ、
信じられない!というものでした。

もちろん、未だに真相は分かりませんし、
私も家業で事件が起きたときに顧問弁護士に聞いて知りましたが、
まだ何も確定していないので「容疑者」とは言い切れません。

ただ、疑いがかけられているのは事実なのでしょう。

何にしても、ここ最近で一番驚いた出来事であることは間違いないです。

実は、私の尊敬する経営者の中に、
カルロス・ゴーン氏が入っています。

その理由は、色々ありますが、
大きなところを言えば「経営のプロフェッショナル」というポジションを
日本に広めたからです。

それまで日本で経営者というと、起業した人か、
生え抜きで上がるイメージが強かったと思います。

ですが、カルロス・ゴーン氏の出現により、
経営のプロフェッショナルは、どの企業でも経営できるというイメージに変わりました。

そして、気がつけば、、、

「プロフェッショナル経営者」「プロ経営者」

などという言葉が出てきたと思います。

その走りが、まさにカルロス・ゴーン氏だったでしょう。

ちなみに、、、

私は全く追いつくことはありませんし、
規模感が違い過ぎますが、ビジネススクールに通っている頃、

数年後にはプロフェッショナル経営者になりたい

という目標を作りました。

とはいえ、何がプロフェッショナルで、
どんな要件があれば、プロフェッショナルの経営者なのか分かりませんが、
とにかく、そんなことを描いていました。

ただ、一つ思っていたのは、
私は、父に急死などがあったとき(←現実になりましたが(汗))は、
家業を継ぐ予定だったので、とにかく業種業態にとらわれることなく
経営できるスキルを身につけようとは思っていました。

ちなみに、、、

私は父との約束で、急死でもない限り継がず、
自分の道を進むことになっていました。

これは、私が父に言ったことではなく、
父が私に言ったことです。

だから、晩年、私に帰ってきてほしいという思いがありながら、
約束したから言えないという表情が出た父を見るのは
非常に苦しかったことを覚えています。。。

と、、、

そんな感じでしたので、カルロス・ゴーン氏は、
私にとって憧れの存在でした。

でも、一方で悪く言う人もいます。
あの改革は、あれがこうでああでと。

今も、そんな話が出てきていますが、
経営者も一人の人間。

陰と陽の部分があるので、それがあるがままの姿であり、
批判する次元の話ではないでしょう。

だから、私はカルロス・ゴーン氏の
陰の部分も、陽の部分も含めて憧れの存在です。

だって、私だって
家業で、賛否両論ありますからね。

賛なんて、1割くらいですよ(笑)

どれだけ業績が伸びて安定しても、
否が9割くらいです(汗)

そして、社内と社外でも評価は変わりますし。

そう考えると、幸せかどうかまでは判断できませんが、
少なくとも、批判があっても、心穏やかな批判に留まっていれば良しというところです。

だから、あれだけの企業規模になれば、
色々あっても当然でしょう。

そんなこともあり、私は私が知る限りの
カルロス・ゴーン氏をあるがままに受け止め、
表面を含めて憧れています。

でも、、、

あのニュースを聞いたとき、パッと私の頭にはこんなことが浮かびました。

「栄枯盛衰」

そして、次に思ったのが…

利益追求型企業の終焉

です。

ちょっとマニアックな話になりますが、
陰陽五行論の中に国家運気という概念があります。

これは、個人に運気があるように、
国家にも運気があるということです。

ただ、これを運気というとスピリチュアルなので、
「原則」と言い換えましょう。

陰陽五行論は、感覚的なものではなく、
統計学をベースにした確率論の話ですので。

それで、この国家の流れの原則ですが、
今、日本は「東洋的なもの」の流れが来る時期にきています。

だいたい、これは東日本大震災がターニングポイントで、
そこから流れが「西洋的なもの」から「東洋的なもの」へ変化しています。

ちなみに、これですが、
大手ファーストフードのメニューを見ていただくとわかりやすいです。

震災以前は、原則上「女性性」の流れで、
震災後は、原則上「男性性」の流れです。

その視点で見ると、、、

今と震災以前のメニューに大きな違いがあることに気がつくと思います。

他にも、女性のファッションで言えば女性らしい

「ゆるふわ」

って、言葉が消えましたよね。

こんな部分も、まさに原則通りなのでしょう。

ということで、私はこの原則が企業で当てはめると何があるのかと
ずっと考えていました。

そこに来たのが、この出来事です。

そして、考えました。

「そうか・・・利益追求型企業の終焉だ」と。

まさに、カルロス・ゴーン氏が日産自動車に持ってきたことは
西洋型の「利益追求型」の概念でした。

そこには必ず「生産性」という言葉があります。

生産性って何だ?と突き詰めて考えると、
「効率良く利益を上げる」なので、まさに利益追求です。

一方、日本型経営というのは、

「社員は家族だ!その家族の幸せを願う!」

と言葉にする社長が象徴するように「幸せ追求型」なのではないかと思います。

例えば、「企業は誰のものか?」という議論なったとき、
欧米人は、違和感なく「株主のもの」と言えてしまいますが、
日本人には、それが難しいでしょう。

むしろ、「社員のもの」と言いたいところだと思います。

もちろん、この答えは学術的には「ステークホルダー」のためですが、
このように、欧米と日本では、視点が違うということです。

こう考えると。。。

日産自動車は、この国家の流れの原則に反し、
西洋的な利益追求を継続しすぎたのかもしれません。

だから、カルロス・ゴーン氏は、
きっかけは別として、ここで日産自動車を離れないといけない流れだったのかもしれません。

だから、今後の日産自動車は、
原則に沿って、西洋的な経営から、東洋的な経営に変えなければならず、
たまたま、そのターニングポイントが、今回の出来事だったのかもしれません。

まさに、「利益追求型企業の終焉」です。。。

そして、実はこの話ですが、、、

「私たちワイルドサイドウォーカー」と、
私たち以外の彼らの生き方にもつながると考えています。

これまでメインストリートは彼らが歩くためのものでしたが、
これからは、私たちワイルドサイドウォーカーが歩く番になるのではないでしょうか・・・

まさに、これから私たちワイルドサイドウォーカーの時代になる

言い過ぎかもしれませんが、
そんな時代がくるかもしれません。

ぜひ、この話もどこかでじっくりしましょう。

でも、もしこんなことが、あなたに起きたらどんな気持ちになりますか?

「私たちワイルドサイドウォーカーがメインストリートを歩く時代…」

メインを歩いたらワイルドサイドウォーカーではない!ということもありますが、
そのあたりは、言葉の綾ということでお許しください(笑)

ー秋山大介

 

PS)

では、島田さん風に(笑)←真似wwwwww

今日の一冊はこちら、、、

そのまんまですが、カルロス・ゴーン氏の本です。

不思議ですので、発刊当時は絶賛され…

今の流れでいくと、これは批判の対照になるかもしれません…

まさに陰と陽ですね。

この記事を書いた人

経営管理修士(MBA)を取得しておきながら「倒産寸前からV字回復を経験」した経営コンサルタント。倒産させたら「経営管理修士(MBA)はしょせん実践では使えない…」と言われてしまうと思い、その知識を使いつつ地べたを這いつくばる戦略でV字回復させる。得意分野は「人材育成」「マーケティング」。 現在は、これまでの経験を活かし、家業の会社を経営しながら、コンサルタントとして活動中。顧問先からは、経営者の視点での人材育成やマーケティングのコンサルティング手法に定評がある。

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