Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

とある帽子職人のお話・・・

From:イーナ

ある所に、帽子を作ることが趣味の偏屈な男性がいました。
男性は、暇を見つけては帽子を作り、趣味を満喫していました。

やがて、男性は街に出歩く時、作った帽子を自ら被り、色々な場所に行くようになりました。

ある時は図書館に、ある時はデパートに、ある時はショッピングモールにと、男性が赴く時はいつも帽子を被って出かけていました。

風変わりな帽子、派手な帽子、かわいい帽子、色や形を変え、男性は帽子を作っては被り、日々を謳歌していました。

やがて、男性は赴く場所場所で知り合った人達から、帽子職人の〇〇さんと呼ばれるようになりました。

ある場所では、帽子職人に会い、お話をするのが楽しみになる人達が出てきました。

派手な帽子を被る〇〇さんに癒しを貰う、おばあさん。
少し風変わりな帽子を被る〇〇さんに元氣を貰う、おじいさん。

かわいい帽子を被る〇〇さんを見て楽しむ小さな男の子と女の子と、
孫の喜ぶ顔を見て、幸せを感じる、おじいさんとおばあさん。

偏屈じじいと言われてた男性は、いつの日か、人々に笑顔を届ける、人気者へと変わっていました。

ある時、帽子職人はみんなの前に、姿を見せなくなってしまいました。

どうしたのかと心配する、おじいさんと、おばあさん達。

帽子職人の〇〇さんが姿を見せなくなってからしばらくしたある日、
帽子職人が作った帽子を被った、一人の若者がいることを見つけた、おじいさんとおばあさん達。

おじいさんとおばあさん達は、若者の所に寄って尋ねました。
もしかしてその帽子、〇〇さんに作って貰った帽子かい?と、尋ねました。

若者はビックリしましたが、自分が帽子を被ってる経緯を、おじいさんとおばあさん達に説明しました。

その若者は、帽子職人の息子だったのです。
帽子職人は今はもういない事をおじいさんとおばあさん達に説明する息子。

そこには、涙を流すおじいさんとおばあさん達の姿がありました。

そして帽子職人についての思い出と、感謝の言葉を口にするおじいさんとおばあさん達。

昔々、まだ息子が小さい時、帽子職人は息子によく言っていた言葉がありました。
それは、「人の役に立てる男になりなさい」と。

息子は父が最後まで自らがその教えを体現していた事を知りました。

帽子職人はいなくなりましたが、おじいさんとおばあさん達の心には、
帽子職人の思い出と感謝がある事をうれしく思った息子。

そして世の中のおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、小さな子供たちが
笑顔で交流できる場を作っていく事を決断しましたとさ。

おしまい。

とある帽子職人のお話でした。

それでは良い1週間を。

PS

令和になったので、新シリーズ。今日のイーナさん
お風呂の帰りに突然の大雨でびしょ濡れになる・・・

この記事を書いた人
稲村龍慶(イーナ)
イーナこと稲村龍慶です。現在は五感がとっても刺激される、心地よい大自然の環境の中で、活動中です。
「全ての出来事は必然であり、必要なご縁・情報・チャンスは必要な時に必然的にベストなタイミングで現れる」をモットーに、目の前のご縁や流れを大切に活動しています。
ブログでは、田舎に住みながらのビジネス活動や、地域創生活動などを発信していけたらと思ってます。たまに厨二病全開のイタイ内容や、過去の恥ずかしい話などもするかもしれません(笑)
僕は他の執筆者のように、すごく役立つような話はできませんが、いつも頑張ってるあなたにとって、ちょっとした心の休息になるような記事を発信していけたらなと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
それでは今日もあなたの心が、優しい光に満たされますように。

街職人がいました。
帽子職人は



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