Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

1500人のその後

グループA:
人生でやりたいことはあるが、
今はその準備期間であると考え、
とりあえず高給の仕事についた人たち(83%)

グループB:
まず自分のやりたいことをやる決断をし、
お金の心配は後でするようにした人たち(17%)

20年後、101人が年収1億円を超えていた

そのうち100人はグループBに属していた

これはとても有名な話で、
やりたいことや好きなことを
やらないとうまくいきっこないよ
というメッセージによく使われる。

また、裏を返せば、
今は準備期間だと考えて
なかなかやらないひとは
準備中のまま天国へ旅立ってしまうことになるよ、
という戒めでもある。

全くもって同感なのだが、、、

だが、しかし。

「そうか!やっぱり好きなことを好き勝手やればいいんだ!」

と、勘違いをして、
めちゃめちゃ痛い目にあって
再起不能となってしまった人たちも少なくない。

ちょっと待って、
ちょっと待って〜
っと言いたくなる気もわからなくもない。

冒頭に引用したデータはウソなのか、、、

そのように懐疑的になる前に、
そもそもの前提を疑ってみてはどうだろうか?

前提1:好きなこと、やりたいことが解っている

え?好きなことをやってるんだから、
解っていてあたりまえでしょ、、、

と、思いがちだが、ここはすごく疑わしい。

「好きなこと」「やりたいこと」

だと「その気」になってるのであって、
本当は好きではない、、、
というか、まあまあ、好き。

いや、今の仕事よりは
やりたいんだけどー
くらいのケースが多い。

じゃあ、なんでそんな勘違いをおこすのか
というと、このブログに何度も登場してくれている
トルストイ先生はこう言っている(怒っている)。

「誤った教えによって理性を歪められているからじゃ!」

たとえば、何のためにお金を稼いでいる?

と聞いて、明確な答えが帰ってくるひとは
案外すくない。

いや、生活のためとか
家族に苦労をかけないために、
なんて回答はよくあるけど、、、

これは、本来の心の声ではなく、
歪められた理性の声だ。

このように理性が歪められてしまっているので、
「好きなつもり」になっている
ということがよくある。

前提その2:100%コミットメントしていない

前提1にも通ずる話だけど、
グループBは、

やりたいことをやる決断して

とある。

つまりは、誰かに言われてではなく
自分自身で「コミット」して、
それに全エネルギーを注いでいる状態だということ。

迷いがないからブレないし、
一点集中でい続けられる。

フラフラしないのだ。

20年後に年収1億円を超えていた
とあるが、19年後までは、
年収100万円程度だったかもしれない。

芸の世界ではよくある話だ。

10年、20年、日の目をみないでも
やり続けられるのか?

と問われて、イエスと即答できているのであれば、
100%コミットメントしているのかもしれない。

2〜3年やってうまくいかないから次
って場合は、もしかしたら
ちょっとした浮気心からくる寄り道程度であって
本当はしたくないことをしているのかもしれない。

・・・と、まあ、今回は
「1500人のその後」を引き合いに、
2つの前提をあげて、
表面的な言葉に踊らされずに
前提や背景に目を向けると
本質に近づくと思いますよ、
というお話だった。

あなたは冒頭のデータをみて
どう思った?

では、また明日!

島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、



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コメント

    • Slow Man
    • 2015年 7月 23日

    お金が欲しい、自分がしたいことをしたい…

    明確な理由がそこにあるかと
    あまり考えたことはないですね。

    ペルソナへのヒアリングではないですが
    自分がお金が欲しい理由も
    自分がしたいことも
    実は上っ面の答えになって本当の
    理由にまでたどり着くのが難しいから

    嫌でも自分が本当に感じたり
    思ったりすることを
    受け入れられない、と思わず
    正直に答えてみること

    おそらくこれが100%コミットする

    ということに近いのかな、と
    思いました。

    • そうですね。

      自分の価値観、考えと思っていても、
      実は、誰かに植えつけられたものっていうことも
      珍しくないでしょうしね。

    • 佐久間
    • 2015年 7月 24日

    興味深いですね。データのマジックというか。
    確かに、、、
    =================
    20年後に年収1億円を超えていたとあるが、19年後までは、
    年収100万円程度だったかもしれない。
    =================

    この指摘はもっともですね。
    101人のちゃんとした追跡調査がないと、実際にどうなのかわからないです。
    表面的な情報に惑わされず、本質を捉えること。
    ワイルドサイドを歩く上で重要なスキルですね。

    • 特にアーティストなど、いつ日の目をみない人種の人たちでは
      十分ありうることですよね。

      本質をとらえて歩んでいきましょう。

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