Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

き…起業したいのですけど…

From:秋山大介

ヒソヒソヒソ…

聞けよ…

ヒソヒソヒソ…

いやムリだよ…

ヒソヒソヒソ…

 

「どうぞ、質問があるなら。なんでもよいですよ~^^」

 

ヒソヒソヒソ…

聞けよ…

ヒソヒソヒソ…

いや、だからムリだよ…

ヒソヒソヒソ…

 

「気にせずどうそ^^」

 

ヒソヒソヒソ…

ね…

ヒソヒソヒソ…

ん…き…

ヒソヒソヒソ…

 

「どうぞ~^^えっ!年金があるか?って質問???」

「いやいやいや~、大ちゃん、それは早すぎでしょ(笑)」

「いや~、最近話題じゃないですか(笑)」

「ま~ね~、そうだけど、、、彼ら高校生なんだから(汗)
ほら、聞いてごらん、この人に。質問は?」

 

これは、先日ネガティブなほうからお伝えしてしまった、
高校で実習会での話です。

高校生の皆さんが、
私たちのブースで施工体験を終えたあと、
時間が余ったので、質問受付をしました。

そのとき、偶然ゼネコンの方もいて、

「は~い、どうぞ~。この人、会社を経営しているから、
何でも聞いてごらん^^」

という具合に、質問タイムが始まりました。

 

まずは、お決まりの…

と言いながら、全世代のデータが初めて逆転しましたが

「休みはどれくらいですか?」

という質問から始まり、

「給料はどれくらいですか?」

という質問があり、、、

そして、一人の高校生が
モジモジと質問したいけど、隣の男の子と
ヒソヒソと話しているのです。

 

そして、周囲の後押しもあり、
その子は、恥ずかしそうに質問してきました。

「き…起業したいのですけど、いくらかかりますか?」

と。

 

さすがの私も思わぬ質問…

予想していなかった質問…

おっ、それは嬉しいと思った質問…

で、質問に回答しつつ、
こんなやり取りをしました。

「きぎょうというのは、起こすほうの起業…会社を作りたいということかな?」

「はい、そうです。」

「なるほど、う~ん、本当に設立するだけなら、30万円あれば十分ですよ。
今は、1円で株式会社が作れる時代なので。

ただ、そうなると資本金って分かりますか?

ひとまず今は分からなくても良いですが、
資本金が少なくなるので会社の信用の問題が出てきます。

だから、私は現実的ではないと思っているのですが、
ただ、会社を作るだけなら、30万円あれば十分でしょう。

諸々の手続きや印鑑を作ったり、行政書士に頼んだりしても、
それくらいあれば十分でしょう。」

「あ~、はい。。。」

「ちなみに、何歳頃に設立したいと思っていますか?」

「えっと~、40歳くらいと思っています。」

「そっか~、じゃ~その目標設定を10年早めて30歳にしましょう。

そのほうが、これから過ごし方が変わるので。

30歳を目標にすれば、逆算して何をすればよいかが見えやすいから、
ぜひ、そうして見ると良いと思いますよ。

あとは~、決して会社を作ることを目標にしないこと。

それはお金が30万円あればどうにでもなるので。

むしろ、起業してその会社をどんなふうにしたいか考えましょう。

ちなみに、どのよな分野で会社を作ろうとしていますか?」

「設計事務所です…」

「お~、設計事務所なら尚さら30歳を目指しましょう!

商売目線でいくと、原価が掛からないものなので、
資金も少なくてすみます。

だから、30歳は必須ですね。

じゃ~、あとは何人規模くらいの事務所を目指すか?

5人、10人、100人、500人、1000人で取るべき行動が変わります。

だから、ぜひ会社を作ることは通過点で、
次のことを考えてみてください。

それと、ぜひ聞いてみたいのが、何歳くらいから会社を作りたいと思ったのですか?」

「小学2年生です。」

「お~、それは偶然、私と一緒です。
であれば、とにかく30歳を目指して、
これからそのために何をすればよいか考え日々を過ごしましょう!」

いかがでしょうか?

・・・と聞かれても困るかもしれませんが(汗)

私は、この高校生の方と
ここでこんな話ができて非常に嬉しかったです。

だから、地元では大きな設計事務所の友人がいるので、
もし希望があれば、インターンシップなどに紹介すると伝えました。

気がつけば、私も年明け早々に40歳ですので、
彼の2倍以上の年齢です。

そう考えると、高校生と言えば、
年齢的に見れば「未来ある若者」です。

だから、そういった夢を持つ彼と話せることで、
私も非常に大きなパワーを頂くことができました。

そして、私は彼にこう伝えました。

「それは決して夢で終わらないようにしましょう。

今日30歳と目標を決めたので、絶対に実現すると思って
というより、会社設立自体はお金の問題なのでそこは、もはや目標ではなく、
会社を設立して、どのようなことを実現したいか考えましょう。」

と。

妙に先輩ぶってしまいましたが、
同時に、私もこんなことを言う年齢になったんだと思いましたが、
そんな話をしました。

私も一応経営者なので、
その先が重要であり重いということを実感していますので。

 

ただ、この話…

エラそうに言っておきながら、口だけの部分があります。

もしかすると、カンの良いあなたは
お気づきかもしれません。

そうです、、、

私は自分が第一線での起業経験はありません。

だから、会社設立自体はお金の問題というのは
乱暴な言い方かもしれません。

とはいえ、これは私も生前父からよく言われていたことでした。

「社長なんて誰でもなれる。
少しお金を出して、書類を揃えれば、なれるんだから。
会社をつくることも同じこと。」

と。

 

だからなのか、
私の中では、会社設立は常にゴールではありませんでした。

誰でもできるということは、
その後のほうが重要だと思い、
そのための準備をいつもしていました。

もちろん、実際に起業経験がある方からすれば、
「あなたは分かっていない」という部分があるかもしれません。

 

ですが、、、

実際に経営者として会社を経営している身としては、
設立がゴールではないのも事実ではないかと思います。

私の場合、かなり変則的ですが、

20歳半ばで、起業に参加
20代後半で、第2創業に参加
30代前半で、父の急死により会社を継ぐ

という流れできています。

 

だから、会社というハコをゼロから作ったことはなく、
あくまでも携わった程度の経験しかありません。

ただ、そのかわり会社というハコがありながら、
それを一度壊して、新たに作らなければならない経験は、
幸いにも2回経験しています。

そういった意味では、
まっさらなゼロから作るよりも壊して作るほうが大変なうえ、
作ったあとのほうが重要と実感してしまう背景があるので、
どうかご了承いただければと思います。

 

それはともかく、、、

「会社を設立したい!」

という高校生に出会えたことは非常に嬉しいことでした。

ぜひ、15年後くらいに、
その彼と今とは全く違った立場で、
一緒に仕事をできたら嬉しいなと思いました。

楽しみですね、15年後が…

 

ー秋山大介

 

PS)

「今日の一冊」は、こちら、、、

なぜか、ビジョナリー・カンパニーといえば
「2」の「飛躍の法則」ばかり話題になりまよね

きっと、それは「1」は起業前の人が話題にしたいもので
「2」は起業して現実を体験した人が話題にしたいからかもしれません…

そういった意味では、この一冊は彼に送りたい一冊です。

 

PPS)

秋山大介への専用質問受付フォームを設置しました。

ぜひ、こちらからお気軽にご質問ください^^

今すぐコチラをクリック

 

この記事を書いた人

経営管理修士(MBA)を取得しておきながら「倒産寸前からV字回復を経験」した経営コンサルタント。倒産させたら「経営管理修士(MBA)はしょせん実践では使えない…」と言われてしまうと思い、その知識を使いつつ地べたを這いつくばる戦略でV字回復させる。得意分野は「人材育成」「マーケティング」。 現在は、これまでの経験を活かし、家業の会社を経営しながら、コンサルタントとして活動中。顧問先からは、経営者の視点での人材育成やマーケティングのコンサルティング手法に定評がある。

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