Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

美意識と伝説

サルトの河合さんと話していたときのこと。

技術は習得できても美意識はなかなか習得できない

と言っていたのが印象的だった。

以前ブログにも取り上げたことのあった
博多にあるユニークなお蕎麦屋さん。

そのお蕎麦屋さんの息子さんが
NHKのディレクターをやめ
服飾を学びにシチリアに渡ったのだが、
師事しているマエストロはもう80とか90くらいになる
おじいさんだそうで、、、

河合さんもこのマエストロのスーツを観たときは衝撃を受けたという。

いろんなサルトがいるなか、
いったい何が違うのか、
興味があったので、聞いてみたら、
それは、

美意識の違い

ではないか、という。

乱暴に言ってしまえば、
オーダースーツと言っても、
布を切って縫い合わせただけのもの。

切って縫うだけなんだから、
そこまで技術の違いはでない。

ある程度の域までいったら、
みんな上手い。

でも、どう仕上げるか
どう整えるかといった
美意識は当たり前だけど
職人によっては違う。

河合さんが衝撃を受けたマエストロのスーツは
トータルの美しさが際立っていると言う。

布のよさが出ていたり、来ている人本人を
引き立たせていたり、全体として美しい。

逆に今のスーツは
ただトレンドを取り入れたものであって
絞ってタイトにつくってあるだけとか、
深みがない。

でも、それが悪いわけではなくて
美意識の違いだという。

タイトに絞ってある服がカッコイイと
思っているだけだったら、
河合さんが衝撃を受けたマエストロのスーツであっても
良さがわからないというか理解できないだろう、と言っていた。

ただのゆるいダボダボしたスーツにしか
思えないのではないかとのとのことだった。

これは味覚なんかにも似ているよね。

味は後天的と言われる通り、
いろいろ食べていないとわからないものはある。

子供が大人の味をわからないのといっしょで。

ビールってただのニガい飲み物じゃんみたいな。

つまりは経験の差。

服飾の世界もそうで80にもなるマエストロは
黄金時代にバリバリ活躍していた職人だから
当時のイタリアのムードや空気感を肌で吸収している。

その時代を生きたという意味で、
今の職人とは違う美意識をインストールしているのだ。

これはどんな業界でも言えますよね
と僕も大きく頷いていたが、
今の流行りのものしか知らないと
深みがでない。

技術を習得できても、
美意識まではインストールすることができない。

では、どうしたらいいか?

河合さんの僕はまったく同じ見解だったのだけど、、、

当時を知る人たちと仕事をするしかない

というもの。

このあたりがベテランの強みというか、
若手との違い、アドバンテージだと思う。

積み重ねてきた経験がある。

その豊富な経験に少しでも触れるために
いっしょに仕事をするということ。

生きる伝説と呼ばれる人たちは
少ないけどもいる。

そういう人たちと触れ合う機会があったら
どんどんと交流していくといいと
僕は思っている。

豊富な経験と知恵から導き出されるセンス。

直接、彼らと触れ合うことで
得られるものは、まさにコンテンツでは手に入らないもの。

こういったところに価値を感じて
お金を払うのだろうなあと思ったし、
投資をするならそこだろうなと
河合さんと話していて思った。

深めていきたいね。

今日はこんなところで。

では。


島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、






関連記事一覧

Walk on the Wild Side
メルマガ登録フォーム


 


LINE@



'stats.label.addfriend' (MISSING TRANSLATION)

吐き出された記事たち↓

PAGE TOP
Get Adobe Flash player Plugin by wpburn.com wordpress themes