Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

「オレはオレ」

博多のお蕎麦屋さんでのこと。

小野さんといっしょにお店についたら
大分帰りという大山さんがすでに到着していた。

5月末に銀座のバーで会って以来の再会。

席につくと飲み物だけ聞かれたのだけど、
そのあとは勝手にあれよあれよと
蕎麦懐石が始まる。

大山さんが先にオーダーしてくれてたのかな
って思ったくらいけど、あとで聞いたらそうではないらしい。

「今まで食べたことない蕎麦をだしますので、楽しみにしてください」

と大将がいう通り、珍しいお蕎麦がどんどん運ばれてくる。

珍しいと言っても奇をてらった蕎麦ではなく
素朴で味わい深いものばかり。

実際に江戸時代に食べられていた蕎麦料理らしく、
お店や大将の雰囲気もあいまって
不思議な感覚に包まれる。

これは東京で食べられません、
と聞かされ蕎麦に舌つづみを鳴らしながら
クレパパの今回のテーマである
「健康」について意見交換をしていく。

まだ前菜ですから、、、と言って
お蕎麦がどんどんでてくるけど、
食べやすくてお腹にするりと入っていく。

40年同じお酒だという冷酒がすすむ。

アルコールの飲めない小野さんには
熱燗だと思って飲んでくださいと
蕎麦湯熱燗が届く。

けっこうな量のお蕎麦をいただいて、
ひと段落してから、
他に何かいりますか?
と聞かれたので、

「ではせっかく遠くからきたので
珍しいものを、、、」

とリクエストしてみたら、

「じゃあ卵焼きだね」

と言って卵焼きをつくってくれた。

珍しいものをリクエストして
卵焼きをつくりはじめたのには
驚いたけど、予想を覆して
僕らの前には2種類の卵焼きが。

餡かけの卵焼きは出来立ての今食べるもので、
もうひとつの卵焼きは時間をおいてから、、、
1時間後に食べると甘みが落ち着いていいですよ
と教えてくれた。

鴨は食べますか?とも聞かれたので、
ではいただきますと答えた。

「焼きと汁どちらにしますか?」

と聞かれたので、小野さんどうしますか?と僕が
小野さんに意見を求めていると、
口ごもる小野さんをよそ目に、、、

「焼きは蕎麦屋の仕事ではないから汁だね」

と大将が勝手にすすめていく。

じゃあなんで聞くんだよ(笑)と内心思ったけども
コスタばりの強引さが心地よい。

鴨汁でさらしなを食べるのが最高の贅沢だ
と聞かされて堪能していると、
最後に二八蕎麦。

二八は、

「オレはオレ」

という主張があるから鴨汁でない方が
よいと大将は教えてくれた。

蕎麦を食べているときは幸せ。

幸福の時間なのだから他のことは考えなくて良い
と大将に言われると、心配事や悩みが
なくなったように感じたから不思議だ。

催眠術にかかったのか
なんだか眠くなってきましたと
小野さんはうとうとし始める。

全体的につかみ所のない大将だったけども、
3人で心地よい時間を過ごせた。

5月末に集まった銀座のバーのマスターも
ここに来るという。

2月にクレパパのみんなで行った
小倉のお寿司屋さんとも交流があるみたいで、
やっぱり通じるものがあるな、と。

小倉の寿司屋、銀座のバー、博多の蕎麦屋と
点と点が線につながった。

そして、この蕎麦屋の息子さんが
あの木坂さんの音声に登場したことのある
NHKのディレクターを辞めスーツ職人になるべく
イタリアに渡ったひとだ。

クレイジーなひとはクレイジーな人同士で
つながっていく。

そんなネットワークを感じた博多の夜。

ずっと行きたかった博多の蕎麦屋に行けて、
これで九州制覇!と思ったのだけど、、、

唐津にある豆腐屋さんとお寿司屋さん、
それと栃木県足利にあるお蕎麦屋さんを
教えてもらったので、また行かねば。

クレイジースポットリストに
新しい場所が加わったので
またみんなで訪れたいと思う。

クレイジーな人たちと触れ合うと
いろんなものが広がっていくね。

では。

島田晋輔

PS)

今日の一曲は福岡にちなんでこのバンドの一曲を、、、



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