Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

「おーい、おーい!」

IMG_1996

 

1月2日。

4歳になる長男のひふみと
いっしょに東山動物園にいったときのこと。

地下鉄に乗って、東山公園駅につき、
歩いて動物園に。

寒いけど、雪は降っていない。

「どーぶつえん!どーぶつえん!」

と、動物好きのひふみははしゃいでいる。

それなりに人はいたが、思ったよりも来ていなくて
スムーズに動物をみてまわった。

入り口すぐにいたカバ、ゾウそしてシカをみて、
クマやペンギン、、、

動物たちは正月も変わらず過ごしている。

「わにがみたい」とひふみが言うので、
東山動物園の一部である
自然動物館に行った。

自然動物館というのは、
東山スカイタワーのとなりにある施設で、
夜行性の小動物とか
爬虫類とか両生類とかを
彼らの生息地を再現し、
デザインしているところ。

フェネックやコウモリ、ニシキヘビ、
ツチブタ、カエル、イグアナ、トカゲ、カメ、
そして、ワニがいる、、、

「わにー!」

おめあてのワニに大興奮のひふみ。

「わに、かわいいー!」

と、満足そうだった。

(こんなゴツいやつがカッコイイじゃなくてカワイイカテゴリに入るのか。。)

と、内心思いつつも僕も動物たちを鑑賞。

ぐるっと一周したあと、

「こーむりん、こーむりん」

と、ひふみ。

「え?ゴブリン?そんなモンスターいたかなあ」

と、対話を続けているとどうやらワニじゃなくて
コウモリをもう一回みたいということだった。

パタパタと飛び回るコウモリをもう一回観に行って
楽しんだあと、少し休憩することに。

ベンチに座ってふたりでほっとれもんを飲んでいると
奥の席に座っているおじさんがなにやら叫んでいる、、、

「おーい、おーい!」

(ん?誰かを呼んでいるのかな、、、)

と、しばらく様子をみていたが反応はない。

おじさんは、まだ

「おーい、おーい!」

と呼んでいる。

何人かが声に反応して振り向いたが、
そのまま歩き去っていく。

そして、そのうちのひとりが
呼び止めたい人だったらしく、
おじさんの呼びかけに応じて、
近くにやってきた。

・・・

このおじさんの「声かけ」をみていて、
僕はコピーライターのジョンカールトンのある話を思い出した。

ジョンカールトンは世界で活躍する
トップコピーライターのひとりで、
日本でも影響力が大きい。

世界で最もパクられた広告を書いた
コピーライターと言われるほどだ。

カールトン曰く、無数にみられている広告において、
まずは注意を引くことが最も大切である、と。
(HOOKという手法が有名)

広告で重要なのは、attentionなのだ、
としていた(クロージングの大切さも言ってるけどね)。

カールトンが経験上、
注意をひくことで、一番有効なのは、、、

相手の名前をよぶこと!

だとしていた。

好奇心、希少性、ニュース性、意外性、、、

どれも大切な要素だけど、
最も有効な手段として、

・名前をよぶ

ということ。

「おーい、おーい!」

というのを、

「おーい、鈴木さん!」

と呼びかければいいのだ、
ということ。

名前がわからなければ、
そのひとを特定するようなこと。

例えば、、、

「そこの黒いコートを着てるお姉さん!」

みたいな。

さらに強く呼びかけるなら、
相手が自己認識しているキーワードを入れるということ。

「自己認識しているキーワード」
は事実と異なってはいけない。

例えば、、、

「そこの黒いコートを着てるカバ似のおねえさん!」

と呼びかけても、自己認識していなかったら効果はうすい。
(たとえカバに激似でもだ。)

相手が認識していること、
気にかけていることを読み取って
呼びかけてみる、、、

そしてその最もよいカタチが、
「名前」であるとカールトンは指摘するのだ。

これ、当たり前だろ、、、
と思うけど、ほとんどの広告ではできていない、、、

ウェブ上の広告でもオフラインでのチラシなんかでも
そうだけど、たいていが、

「おーい、おーい!」

と、おじさんのようにただ声をかけていることが
多いのだ。

・単純に名前を入れる

という話ではなく、相手が認識しているキーワードで
呼びかけるということだ。

ワニを観たいと言っている一二三に、

「アリゲーターを観に行こう」

と言っても、通じないのといっしょだ。

あなたのウェブサイトやメルマガ、ブログ、
広告文は

「おーい、おーい!」

と、おじさんのように呼びかけていないだろうか?

相手の名前をきちんと呼ぶということ、
認識している言葉で話しかけることを
意識するだけでずいぶん違うだろう。

島田晋輔



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コメント

    • やまもと
    • 2015年 1月 04日

    島田様
    コピーを書くときにリサーチで私は80%決まると思っています

    よーは、内輪受けするよーに書けば
    惹きつけられます

    私の場合では、介護で働く人などには
    リーチできる文章を書ける可能性が高いと思います。

    結局、文章は書く人の人となりが出てしまいますので
    情報発信する人の器(=MSP)以上のコミュニティには響かないのかもしれません。

    なので島田様の
    ご指摘どうり やはり普段から付き合う人は選ぶべきです。

    • やまもとさま

      そうですね。

      みんななかなかやりませんが、
      リサーチはとても重要だと思います。

      >結局、文章は書く人の人となりが出てしまいますので
      >情報発信する人の器(=MSP)以上のコミュニティには
      >響かないのかもしれません。

      僕もそう思います。

      どんなひとが発信しているのか、、、

      そのひとの器のコミュニティができると
      僕も思っています。

      なので、自分の器を大きくすることが
      最も大切なことと思います。

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