Walk on the Wild Side〜ワイルドサイドを歩こうよ〜

5億分の1

歴史学+地政学セミナー1。

今日で最後。

ここが今回、個人的にハイライトと感じた
歴史家のグレゴリークラークの話。

クラークの説が興味深いというか
衝撃だった。

ある世代の次の世代の社会的地位は
だいたい親の世代の地位といっしょ


という説。

しかも、どの地域、時代にもあてはまる、、、
中世ヨーロッパでも現代日本でも
アメリカでもスウェーデンでも。

相関係数が0.75になる
方程式まで導き出していて、
しかも、社会の構造や政府の政策には
影響されない普遍的な方程式だという。

膨大なデータを調べて導き出した結論で、
反証はなかなか難しいんじゃないかって
話もでていた。

親の世代の社会的地位と
同じような地位になるって、
なかなかロマンないな、
というところだけど、
さらに興味深いのは、、、

ある平均上にいる世代が
一世代で上位0.5%に入る確率は、
5億分の1だという。

上位0.5%って、日本でいうと
年収3000〜4000万くらいの地位だろうか。

この上位に平均的な地位の人が
いけるのは5億分の1って。。

さらに、もっと下、、、
底辺の下位5%のひとが、
上位5%にいく確率は、
ほぼゼロと結論付けたらしい。

クラークによると、歴史上、どんな地域を
みてもそんな例がなかったのだとか。

あのチャールズダーウィンの親族30人は
全員、成功者になってるらしい。
(ひとりくらい落ちこぼれがいてもいいのにね)

上位5%に入るっていうのは、
一発あててたまたまではなくて、
そこに定住するという意味。

日本でいうと、たまたま年収3000万になるのではなくて、
それが当たり前のように継続している状態、、、

そこに平均的なひとがいくには、
5億分の1の確率だという。

では、どんなひとが上位にいけるのか。

ここで遺伝子型と表現型という
概念を紹介された。

生まれながらにもっている潜在能力が
遺伝子型で、実際に現実化している能力を
表現型と呼ぶらしい。

要するに、お化粧したりファッションで気遣ったりとかね、
そういったものは表現型であって、遺伝子型ではない。

クラークの研究の衝撃は、、、

「社会的地位の大半は、遺伝的に決まっていると思われる」

というところ。

こんな研究結果があるらしい、、、

例1:養子だった子の将来的な社会的地位、所得状況は、
育ての親より生みの親に相関が高い(研究によっては10倍高い)

例2:IQは4歳くらいまでは育ての親に相関が高いが、
12歳以降は生みの親との相関しかなくなる


なので、一度発生した格差は、
グルーバル化とは関係なく、
遺伝的に硬直化、拡大する傾向にあるのではないか
という話に。

こういった背景もあって、
ある経済学者は、
教育にリソースを割いても無駄だ、
それよりも子どもをたくさん生んだ方が
効率的と主張するらしい。

親は子育てや教育なんかしてないで、
自分の人生を楽しむべきっていうね。

だって、遺伝で決まっているのだから。

と、これはきちんとした主張になっているね。

この主張を採用すると、
子どもを上流にあげるためには、、、

優れた配偶者を選ぶこと

と、クラークは人間臭い解決策を提示してる。

配偶者選びの基準は、、、

もちろん表現型ではなく
遺伝子型が優れたひと。

親族の社会的地位を調べれば、
子どもがどうなるかわかるっていう理屈だからね。

遺伝子型より表現型が優れていたら割高で、
遺伝子型より表現型が劣っていたら割安。

パッと見て、さえなくても
親族が優秀な人たちの集まりだったら、、、

お買い得なのかもしれないね。

子育てや教育にお金や時間などのリソースを割くよりは、
婚活にリソースを割く方が
実はリーズナブルなんじゃないかって。

日本でも昔から家同士の結婚と言っていたし、
アメリカの一流の大学なんかは、
本人の能力のみで選抜しないっていうね。

レガシー入学制度の存在や、
寄付金、親や推薦者の社会的地位などが
考慮されて、入学が決まるという。

これらは表現型ではなくて、
遺伝子型を見ようとするもの。

親や親族が多額の寄付金をだせるってだけで、
それなりの地位を裏付けているのだろうね。

電通なんかでも、コネによる入社が今でも大半らしいけど、
コネがあるってだけで、チカラがあるとみなされる。

これは、あながち間違いでもないだろうね。

ビジネスでも同じことが言える。

そのひとがどんなにすごいことを言っていても、
どんなに稼いでいると言っても、それは表現型。

どんな人とのつながりがあるのか、
コネクションを持っているのか、
どこに所属しているのか、
そこをきちんとみたら、
本当の姿が見えてくるだろう。

遺伝子型、表現型という視点で
企業も人もみることができる。

木坂さんの結論としては、
遺伝子で大半が決まっているとはいえ、
クラークの公式にあるランダム定数に
ロマンを見出すっていうね。

そのためにも、
自分が余ってる側に入って、
ドリフトしていく方向を意図的に
変えていこうというメッセージ。

ではでは、今回はこのへんで。

また明日。


島田晋輔

PS)

今日の一曲はこちら、、、

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